ジラゴンノの週末

鳴沢村のジラゴンノにあるセカンドハウス(ジラハウス)での出来事を綴り、その時々の富士山の写真などを掲載しようと思います。

待望の雪の三ツ峠(1/31)

2015-01-31 | 山歩き
§雪の三ツ峠へ

雪景色の三ツ峠からの富士山をいつかは写真に収めたいとたいとずっと前から思っていた。
昨日降った雪のお陰で今朝がそのチャンスだと考えた。
朝4時半に起きて朝食を取り準備を整える。ヘッドライトや簡易アイゼンも必要である。そしてホッカイロも。
5時にジラを出発。国道139号は一部凍結している所がある。
御坂道も一部凍結しているが道路地肌が見えているのでそれほど心配は無い。

御坂道から天下茶屋方面への旧道に入ると、ヘッドライトに写されるのはちゃんと除雪はされているものの所々アイスバーン状態になる。しかもつづら折りのカーブである。
慎重にカーブを曲がるが、上りだから良いものの、これを下って来るのは相当怖いだろう。

旧御坂道の凍結以上に心配していたのは、三ツ峠へ分岐した細道の積雪である。
分岐点の近くに狭い駐車場があるが、なんとこの時間(5:40)で10台ほど駐車しているではないか。
これはこの先の駐車場が満車なのか、雪道でスタックするのを恐れてだろうか。

ヘッドライトの先は20cmほどの雪の上を走って行った轍が見える。
一瞬どうしようか躊躇ったが、ブレーキは踏まず、そのまま雪道に突っ込む。
少しハンドルは取られるものの、緩やかな雪の上り坂を車は進む。
轍をトレースしてならばなんとか走れるが、対向車が来たなら新たな轍を作ろうとするとでスタックしてしまいそうだ。
幸いにも対向車は来なかった。そしてなんとか上の駐車場に到着。
同じようなことを考えるカメラマンは多いのだろうか、駐車場はほぼ満車状態である。
それでもなんとかスペースを見つけて車を駐める。

社内でスパッツと簡易アイゼン(モンスターグリップ)を装着するが、暗いこともあって少々手間取る。
トイレに行ったり、ヘットランプを付けたりと、結局出発は6時近くになってしまった。
※準備中、車は1台も上がって来なかった。

6時ではまだまだ暗い。ヘットランプを持って来て正解だった。
三ツ峠までの登山道は殆どが車道を淡々と上って行く。
通常だと割と登りやすい道だが、今回は約20cmの新雪が積もっている。
新雪の下はアイスバーンのようだ。なので簡易アイゼンだけでは結構滑る。
滑ることでなかなかピッチが上がらない。これほど雪道登山は体力が必要だと思っていなかった。
すぐに息が上がる。体も温かくなり、途中でネックウォーマーを外す。

途中、テーブルと椅子のある休憩場所があるが、いつもならば20分程で到着するが今朝は30分以上掛かっている。
まずい。これでは、日の出の時刻(6:45頃?)には間に合わない。
休み無しで、少しピッチを上げながら滑る山道を登って行く。

結局、山小屋(三ツ峠山荘)の前の撮影ポイントに到着したのはかなり日が昇ってきた6:57だった。
既に撮影ポイントには5,6名のカメラマンが立派な三脚を立てて、カメラのシャッター音を響かせていた。
早速、カメラを取り出す。最近は、自由が利きにくい三脚はほとんど持ち歩いていないので、直ぐに撮影は入る。

撮影ポイントの展望台の下の段にも、数名が三脚を立てて撮影を行っている。
全景を入れようとすると、ちょっと邪魔なのだが、フレームを少しずらすしかない。
しばらくして私も下の段に移動して、ちょっとだけ割り込んで写真を撮らせて貰った。
折りたたみ椅子まで置いてあり、夜明け前から富士山を撮影していたのだろうか。

三ツ峠山荘を後にして、四季楽園の方に向かう。
途中、八ヶ岳方面が見渡せる山頂方位盤のある広場は50cmほどの雪があり、強風で雪が舞って、前の人が歩いた跡を直ぐに消してしまう。
対向から歩いて来た夫婦はこの雪の中を歩くためにかんじきを履いていた。

四季楽園を過ぎて少し登ると、岩がせり出した空間があるが、今朝はここに4,5名のカメラマンが熱心に富士山を撮影していた。
この場所は非常に狭いので、割り込んで写真を撮ることは止めた。

地吹雪が足跡を消したのか、ここから先は歩いた跡が無い。
雪も結構深いし、北風が強いので、ちゃんとしたアイゼンを履いていない私でも登って良いか不安になって来た。
でも、ここまで歩いて来て山頂に登らないのも中途半端なので、行けるところまで頑張って行こうと思い、深い雪に足を取られながら上り始める。


ルートマップ 上り下り


駐車場のトイレ。またまだ真っ暗の中


三ツ峠山荘前の展望台から。結構日が昇ってしまった


手前の雪の被った木々を入れて一枚


右の木も雪まみれ


だんだんと明るくなって来た


山頂は相当の強風のようだ


PLフィルターを装着してみた


絵はがきのようだ


雪の冷たさが浸みてくる



山頂近くになると、猛烈な風が吹いている。逆にこの風のお陰で積雪は少ない。
みな風に飛ばされてしまっている。とは言え、岩場の影には雪が多い。
ストックもまともに刺さらない状態だったが、山頂近くに設置されているチェーンの手摺りに助けられた。
この手摺りを頼ってなんとか頂上に到着した。

数枚写真を撮る。ついでにスマホでも写真をとり、FaceBookに写真をアップしようとする。
相変わらず山頂は20m以上の強風と言うよりは地吹雪が吹き荒れている。
山頂方位盤の風下にうずくまって、(スマホ対応の手袋では無いので)素手でスマホを操作するが、
直ぐに手が悴んで来て、まともに字が打てなくなるので、簡単なメッセージに留めるしかない。

せっかくビデオも持っているので、ビデオでも撮影する。短いコメントは加えたが、多分風切り音しか録音されていないだろう。
下からは誰も登って来ない。とは言えこの地吹雪の中に長居はできない。
約15分程で、山頂を離れる。下山中、吹雪がまともに顔に当たって痛い。
でも、30mくらい下ると、もう風は無くなっていた。頂上付近だけの強風だったようだ。
上りはあんなに大変だった雪も、下りは全く苦にならない。適度なクッション材になるのと、気持ちの良い範囲で滑ってくれるからだ。

あっと言う間に四季楽園まで来る。
陽が昇って来て、白い雪の原が眩しい。
この時間でもクッキリと富士山が見えるのは嬉しい。
再び三ツ峠山荘の前と、いつもの突き出た岩場でも撮影し、下山する。

三ツ峠に向かうハイカー4,5組とすれ違う。皆この雪に四苦八苦のようだ。
駐車場に到着すると、2台ほど車が上がってきた。2台とも二駆のセダンタイプだった。
ちょうど写真を撮り終えた人の車との入替え時間なのか、なんとか駐車できたようだ。

冷たくなったローソンのコーヒーを飲んでから駐車場を出発。
心配していた雪道での対向車とのすれ違いだが、1台だけで、相手が四駆だったので大きく避けてくれたので事なきを得た感じである。

クネクネでツルツルの御坂旧道は、エンジンブレーキを多用してゆっくりと走り、事故なく河口湖湖畔まで下りてくることができた。


三ツ峠山頂から


いつの間にか富士山頂から噴煙のようなものが出ている


南アルプス方面、


そうは見えないが、相当な強風が吹いている


山頂の石碑と富士山


樹氷の様に凍り付いている



少し下った所から


広場付近からの富士山


広場からもう一枚


三ツ峠山荘からもう一枚


少しコースを外れた所から一枚


白い木々がアクセントになっている


岩場から一枚


もう一枚



ペットボトルが凍った



下り始めると猛地吹雪


これから山頂を目指す老夫婦


下りはとても楽


旧御坂道は殆どがアイスバーン



§河口湖雪祭り

河口湖雪祭り(ちょっと期待はずれ)を見て、湖畔を散策する。
湖畔の散策路にも20cmの雪が積もっており、スパッツを履いていなかったので、雪の上の足跡を選んでソロソロと歩く。
ここでも強風が吹き荒れている。この雪と強風のためか、私以外に散策している人は居なかった。
(すれ違ったのは雪かきのおじさんだけ)


ルートマップ

ソリ遊び場は時間制で有料


熱で溶けてしまったのか修復中


重機を使ってかまくら作り


河口湖湖畔も雪と強風


一部凍っている所もある


おじさんが頑張って雪かき中


オルゴールの森も雪の中


まるで噴煙を上げているようだ


桟橋にも雪が積もっている



§ジラで

雪かき前のウッドデッキ


今回も燻製作りに挑戦。真ん中はタンのブロック


夕方の活き活き広場から


ストーブでするめを焼いてみる。アルミホイルがくるくる回ってダンスを始める




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