花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

浄土平に秋の花を探して、その3

2012年09月11日 | 登山

酸ヶ平湿原の全景 酸ヶ平は一切経山の明治の噴火で
できた湿原と言われている。中央の山はチシマザサの緑が
目立つ前大巓


湿原の中にはウメバチソウが隠れるように咲いている


逆光ですかし見るエゾオヤマリンドウは笹の中
お会いした地元の観察指導員の方は、この辺りは
エゾオヤマリンドウが多いと言われていた。


分岐の休憩スペースの木道で一休みしていたら
団体の登山者が通り過ぎていった。
その中の中年の男性が「木道、もくど(う)(木、土)だから
金(曜日)が無い木道」などと大声でのたまう。
思わず吹き出してしまった。


強い日差しの中、酸ヶ平の木道で観察と撮影をする
花友とそのお父さん


このところの猛暑と雨不足で干上がった池塘
以前に来たときは、池塘の回りのエゾオヤマリンドウが
湖面に写りこんで美しい風景であったが、異常気象が
美しい風景も奪い去ってしまった。


ちょっと出かけて来るので、続きは今夜サッカーの後で


酸ヶ平から前大巓の方に進むと、笹の多い木道になり
左に見えてくるのは、鎌の形に似ているので「鎌沼
と呼ばれる湖だ

ここの湖岸には吾妻連峰の特産種アズマホシクサが
自生している。
初めてそれを探したとき、ほんの数センチの草が
それだとは思わなかったほどだ。
頭花を星に見立てたかわいらしい名前である


前大巓の方から釜沼を眺めると、その向こうに
見えるのが東吾妻山である。


釜沼の分岐を目指すと、咲き残りのミヤマリンドウを
Kさんが見つけた。


その先ではゴゼンタチバナの赤い実が笹に隠れる
ようにして咲いていた。


私が坂を登って板敷きの休憩ポイントで一休み
しているとき、他の人は湖岸の近くに観察に行った。

全員が集まったので、その板敷きの休憩ポイントで
昼食にした。
付近の木の上で、星ガラスがギャーギャー鳴いて二羽で
飛び立っていった。
西吾妻の方向には、幾分雲が出始めていた。

30分ほどで昼食を切りあげ、姥神の石像がある
分岐を回って帰ることになった。


木道のそばのエゾオヤマリンドウの見事な群落を
眺めながら谷地平の分岐に向かう


姥神と地蔵が奉ってあるので、一礼して東吾妻山の
分岐に向かう


kさんがリンドウの花と一切経山のコラボ写真を
ねらっているのかな。


東吾妻山への分岐付近は、分水嶺の近くでもある。
近くのベンチのそばは、ずらりとエゾオヤマリンドウが
並んでいた。

浄土平に向かう下りで、Kさんがミヤマフタバランの
花柄を見つけた。

ミヤマフタバランの特徴的な葉


やがて前方に吾妻小富士と桶沼が見えてくればゴールは
近い。

駐車場に戻ったのは午後の2時すぎだった。

後書き
サッカーを見ていたら、時間が無くなり、手抜きのブログに
なってしまった事をお詫びします。

今回、一切経山と五色沼に登らなかったが、それは多分に
私の体調を心配した花友たちの配慮だったと想像している
そんな気配りをしてくれる花友に感謝したい。


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付録写真







エゾオヤマリンドウの花の中を覗くと、咲き始めは
雌しべに雄しべがくっついている。
花が開くと、だんだん雄しべが雌しべから離れ
最後は完全に離れてしまうのだそうです。
これは花友から聞いて、撮った写真
でもなんで? 自家受粉のおそれがないのかな?

エゾリンドウとエゾオヤマリンドウの違いは何?
と言う話が花友との間で話題になる。
決定的な同定のポイントは何なのか、図鑑を見ても
よくわからないのだ。
で今回は、図鑑に出ているような一般的な特徴で
判定した。

そもそも、エゾオヤマリンドウは、エゾリンドウの
高山型と言われているので、そのような見分け方で
充分な気がする。
基本はエゾリンドウであり、それが生育場所の高山で
環境に適応して、丈は低くなり、花が茎頂にしか付かなく
なったと考えれば、納得できるからだ。
以前、浄土平には先祖返りをしたのかエゾリンドウも咲く
と書かれたものを読んだ気がする。
それがどの本だったか、整理していないので見つけられ
なかった。




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