暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

結び

2023年02月26日 | 古民家
 結びあう世界が広がると・・・いろんな場所で節目が生まれ・・・。
結びあいで育つ人も暮らしも、たくさんの方向へ飛んで行ってしまう・・・。
それは、好奇心や致し方なく起きる出来事の一つかも知れないけれど・・・
行き先もまばらで不確かなほど・・・行き着いた場所で大きく根付いてくれる時もある・・・。

竹小舞は・・・細く割いた竹と荒縄や棕櫚縄で組まれた上に、練り込んだ土を何度となく塗りこめて行きます・・・。
霜柱も立つ寒い季節は・・・土も凍り、漆喰も凍ってしまうので冬の作業はままならず・・・
数か月も雪で閉じ込められる雪国では・・・自然を相手の作業は閉じ込められて・・・
春の香りがするまでの間・・・ただ静かに春からの便りを待ちぼうけ・・・
芽吹きの時が・・・どれほど恋しいか、その場所で生まれ育たなければ理解できない文化があります・・・。

事とあるごとに繰り返す古民家の暮らしに・・・一人では生きて行けない暮らしがあって・・・
一人で何もかもが生まれるはずも無い・・・面倒な集まりのルールの中が一番安心出来る・・・。
理不尽な出来事ばかりが歴史の中に置いて行かれ・・・気付けばずいぶんと荒れ暮れた道を歩いて来たと思えるほど・・・
嘆いた暮らし向きだとしても・・・結ばれて来た温かな節目が、ポツポツと道端に並んでいるのが見えて来る。



コメント
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