暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

隔たり

2023年02月21日 | 古民家
 入ろうと思えば好き勝手に・・・植え込みに板戸・障子で拒む外と内の境目は・・・
見えないとも言えない不思議な力で守られて・・・
結局は、どうしようもない力不足ではあるけれど・・・程よく暑さも寒さもしのぐ、曖昧な隔たりが文化になっている・・・。

隣の暮らしが繋がるほど開放的な暮らしもあれば・・・
窓もチラホラで・・・格子や丈夫な扉で強く拒む暮らしもある・・・。
命を守るには必要な、住まいの造り方や・・・身軽で自然な暮らし方があって・・・
日本の文化には季節を愛で・・・田園風景で暮らす造りが地域を守ってくれて・・・
里山の、循環する緩やかな住まい方から・・・農村風景が削られて行けば・・・
動物も里山で暮らして来た人も住まいを追われて・・・森の一部を間借りして来た広がりの暮らしは・・・
無造作に拡大する、独り占めの暮らしになってしまう・・・。

自給自足であれば・・・大してウソは無くて・・・
お互い様が手を繋がなくなってしまうと・・・勝手気ままに気持ちが傾いて・・・
持ち寄る住まい方や・・・遠慮しがちで境目のない関係がどちらにもころがれば・・・
憧れて離れて、またくっついて・・・
望む暮らしは・・・ほどほどの暮らしと隔たりで守られているような気がする。

コメント
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