暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

宝物

2023年02月07日 | 古民家
 どこにいても連絡が届く不思議を受け止めて・・・
そうそう連絡が取れない時間を過ごしていたなら・・・
手にした文字の懐かしさに・・・じっと、寄り添いたくなって・・・
筆を手にするのは、至極当然なのかも知れない・・・。
古い土蔵の、古い戸棚に隠れる古い手紙・・・。
ひいじいさんくらいの代物だとしても・・・ひねた文字は手ごわく、やんわりと続く書体で・・・
四角四面の整う文字しか興味の無い方々とは・・・相容れない別世界からの贈り物のようである・・・。

お宝が出て来るにしても・・・お宝がある歴史が無ければ都合よくは行かず・・・
家財道具に・・・手紙や刊行本、いつもの暮らしのいつもの部屋の中が、蘇ってみただけで・・・
名のありそうな書に器は・・・懐かしさの中の、手が届くだけの想い出・・・。

伝統や文化の手ほどきは・・・暮らしの跡を求めて歩き・・・
先人の残してくれた技や想いを手に取り・・・次の世代に残す意味を持っていて・・・
ただただ・・・愚直であれば良かったのに、積み重なる歴史は変化を築いて、いくつもの方向に転がり・・・
伝統は綺麗に整えられて・・・ずいぶんと奥に仕舞い込まれてしまいました・・・。
普段着の器のように・・・飾られることの無いモノに、家族のお宝が残されているような気がします。


             

 


コメント
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