暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

遠い空

2023年02月09日 | 古民家
 火の見櫓をてっぺんに仰いで・・・向こうの空に山が重なり・・・
狭い青空と睨んでみても・・・土地に広がる実りの風景に、心はどこまでも寂しく映る・・・。
やみくもに生きた人達から・・・暮らしの迷いを問う術も無く・・・
守り続いた風景を断ち切ろうと・・・心底憎む訳でも、あきらめるでも無い、ほどほど変わらない暮らしに向き合い・・・
無くしてはいけないモノは何か・・・と問われているような気もする・・・。

物々交換をしているご近所はまだあっても・・・お店で物をやり取りする風習は伺う様子も無く・・・
衣食住は人任せで・・・よろず請負の、何でもあるお店に暮らしが任されると・・・
造る喜びに触れる時間も繋がって・・・つまみ食いの大人も増えて来る・・・。

器用なおじいさんが何でも出来る頃から・・・専門職の分業へ変わり・・・
そんな職人さんも・・・あと20年ほどで半分となる現状は変えようも無いみたいで・・・
日本の伝統文化も同じように・・・目線を変えて見ても、振り向く顔はしらじらとすり減って行く・・・。
新しくも古くも無い・・・中ほどに居れば安心はあっても、後にも先にも行けない手詰まりは・・・
迷子になって先は見えないけれど・・・古きを知らない新しい過去を新鮮に思う世代に・・・
伝統文化は画面を通してどのように映り・・・
先人の偉業を受け継いだ世代から・・・遠くの空に掛け登る時は来るのだろうか。

コメント
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