今年ももうすぐ終わります。私はこの1年というよりも環境を変えてからの2年間がとても中身の濃い時間だったと思っています。病気、病
院、薬を手放すことができて、仕事も自分の中での長年の夢だった都内で働く、さらに新しい仕事にチャレンジする。自分自身変化を重ねて
変わりたい。健康的自立、精神的自立、経済的自立この3つの基礎土台のようなものをなんとか組み立て直すことが出来たと思います。3つ
とも土台が壊れてぐちゃぐちゃだったので・・・。特に私の中で重点をおいて向き合ってきたのは「精神的自立」。ここを少しでもいいから
時間をかけてやっておかないと、この先、健康的自立と経済的自立に影響してくると自分の中で考えて生活してきました。
うつ病は、再発率がとても高いと言われています。だからこそ私は「精神的自立」を重点において生活して来ました。一旦病院や薬を手放す
ことが出来ても、少ししてまた「病院と薬の世界へようこそ」みたいになってしまいます。私自身特に病歴も長いし薬を飲んでいた時期も長
いので本当に気おつけていました。再発しないようにする術、自分自身と向き合う術がヨガとカイロ。医療行為ではないので、病気を治すと
いう視点で私は通っていませんでした。「再発」これをなんとかしたいが為に通っていました。
今までヨガで学んだことは、「物質的なものではなくて精神的なものが大事」
「自分で自分を評価する」「みんなでヨガが出来たことを感謝する」インストラクターがレッスンの時に必ずこんなようなことを言います。
始めた当時、私にはこの意味がイマイチわかりませんでした。自己否定をしていた時期が長く、自分で自分を評価することなどあまりありま
せんでした。他者からの評価、他人の目ばかりを気にしていたと思います。自分自身としっかり向き合うことができて、「自分」というもの
が持てるようになったように思います。本当にこの部分は2年弱で凄く変化して変わったように自分では思います。
「みんなでヨガが出来たことに感謝する」まだ、環境を変える前に通っていた時にこの意味が自分の中でわかりました。
うつ病の人にどうやって接していいかわからない、どんな言葉をかけていいかわからない、どうしてあげればいいかわからない・・・。
こういうような言葉を過去に聞いたことがあります。逆に私は「こんな自分は他人からどんなふうに見られているのだろう?」強くこんなこ
とを思っていた時期がありました。つまり、私の場合、ただその場所で、他の生徒さんとヨガが出来たことが物凄くパワーになり、パワーを
頂いてきました。別に物質的な物ではなく、特別に何かをしてもらったわけでもなく・・・。これはもう、その人自身の感じ方、気づきだと
思います。「ひとりじゃないんだ」と感じて、涙を流していたこともありました。人間というのは、何か辛いことがあったり、不安なこと
があったりすると、人に求めすぎてしまったり依存してしまったりすることがあります。「これがどういう意味か、これをどう活かすか」
自分に問いかけていました。他の生徒さんやインストラクターが私の精神的なものを回復させてくれて、いい方向に導いて下さったというこ
とになります。難しい事ではなく、ただそれだけのことなのです。それを基にして自分が頑張ればいいのです。過去の私の中で、失ってし
まって、スカスカになっていた部分だと思います。こういう精神的なものを自分なりに学んでから、「孤独」っていうのは恐ろしいと思い
ました。自殺は「孤独の死」と言われますが、私は凄く良い意味で孤独な時間も必要だと思いますし、孤独だけど孤独じゃないみたいなこと
を目指してきました。凄く元気になりました☆
カイロでは、とっても不思議なことがいっぱいありました。最初に行ったのは仕事が休みの日でした。しかもほろ酔いで。最低な患者だと
思います(笑)だけど、そこに行って、ほろ酔いだったので施術はしてもらいませんでしたが、予約をとっただけでしたが、帰りに凄く落ち
込んで「これじゃあダメなんだよ」と。そういうところからカイロ通いが始まりました。最初のうち、ここの人が心療内科医に見えました。
長い間精神科に通院していたので、医者に見えて仕方ありませんでした。「本来の自分を取り戻す」カイロに通っていて求め続けているもの
はそういうことだと思います。まだ、2年も通っていないのに、病院、薬、病気を手放すことができ、さらに感情が戻ってきたり。。。
良く考えると、カイロって見た目より大変な仕事だと思います。医者ではないし薬は使えないし、体と心を整えて、カウンセラーではないけ
れどカウンセリングみたいなことをして。。。私は、専門のカウンセラーを探してカウンセリングをしてもらおうと考えていましたが、ここ
で「体と心のメンテナンス」が出来たので、専門のカウンセリングを受けることは見送りました。専門のカウンセリングを受けることも良い
事で1つの術です。こんな自分にもこんなに器の大きい人に出会う運のいいことがあるんだと思い、だからこそ「人のせいにする」みたいな
ことをしたら、ここのカイロに通うことは辞めようと心に決めていました。この運のいいことがどういうことかを自分なりに考えて、これを
どういい方向につなげるかを考えて、今現在も色々なことを求めているし、これからも求め続けて生きたいと思っています。
全体的に考えると、私は成長したと思いますし、自分でも成長を感じられるようになりました。これで終わりとかではなくて、これからも
成長して行く為に自分と向き合って行きますが、来年は実家の町と今の町で講演会みたいなことが出来たらいいなと考えています。
環境を変える前に、自分の住んでいる町で講演会をやろうと考えたこともありましたが、心の毒が溜まりすぎていて、精神的な部分でも
未熟と謙虚に感じていたし、その状態で講演などをしたら、講演会ではなくて怒りや恨みつらみを発してしまうただの暴露大会みたいになっ
てしまうと思いやめました。戦うこととかじゃないんだよ。そういうこと言ってる場合じゃないんだよ・・・と自分に言い聞かせて。
ひとつだけ。うつ病からの回復で私はヨガやカイロでお世話になる方法を選びましたが、誰もがこの方法で絶対回復するとは限りません。
私は、過去大手の会社に在籍していた時、リバイバルプランというプロジェクトのお仕事をさせてもらったことがあります。
リバイバルプラン=「再生計画」その経験を活かして、会社組織の再生ではなく「人生再生計画」みたいな感じでやっています。
私みたいな死に損ないでも、「生きてこそ」いろいろな人との出会いがあったり、回復したり、成長出来たり出来るのだと思います。
正しい答えもないし、マニュアルもないし・・・。手探りで前進してきました。うつ病や自殺が当たり前みたいになってしまっている時代
だからこそ、「自分」というものをしっかり持っていたいし、何かを求め続けて生きたいと思います。
平井堅「life is~」