歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

魅惑のワンカップ

2007-11-16 23:19:33 | 日常
 忙しいため最近は堅いテーマでブログの原稿を書く気力がなかなか沸かず、どうしてもゆるいネタが多くなってしまいます。今回もそんなゆるいネタです。

 私は酒は割と好きな方で、日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワインなどなど、原則として何でもOKです。海外出張の際には現地の酒も楽しみます。中国の宴会でよく出てくる白酒という蒸留酒はアルコール度数が高く独特の匂いが強烈なので敬遠する方が多いのですが、私は結構楽しめましたし、ブラジルの「カイピリーニャ」というトウモロコシで作った蒸留酒をベースにしたカクテルもまたアルコール度数が高く個性が強いお酒ですが、数杯も飲めばぐっすり熟睡できるので時差ボケ解消に最適でした。

 そんな私ですが「ワンカップ」だけは意識的に避けてきました。なんともオヤジ臭い代物のように思われ、これに手を出すともうオシマイ、という偏見を持っていたのです。
 しかしこのたび私も不惑の年を迎えたということから、オヤジになった記念にまあ買ってみるか、と思い、試みにコンビニで1本購入してみたのですが(レジに持っていくのにちょっぴり勇気が必要でした)、飲んでみてこれはすばらしい商品であると思いました。以来、毎晩のように会社からの帰りはコンビニに立ち寄って寝酒用にワンカップを購入しています。
 
 まずこのサイズがちょうどよいです。一升瓶を買うのが経済的なのでしょうけれど、私はそれほど飲んべえではないので空けるまでに日数がかかります。すると鮮度が落ちてしまうことが避けられません。一方ワンカップはお店で買う度に新鮮な日本酒を味わうことができますし、様々な銘柄を楽しむことが容易です(かなり銘柄は限られますが)。
 また何より私が気にいったのがその容器です。ワンカップの厚みのあるガラス容器は、暖かみがあり、唇へのフィット感も絶妙で、日本酒の馥郁たる風味を味わうのにこれ以上の容器はないのではないか、と思えるような出来栄えです。これはアルミ缶やスチール缶では体験できない感覚で、缶ビールや缶チューハイを飲む行為はなんとも文化的に貧しい酒の嗜み方ではないかと感じるようになりました。

 今まで偏見を抱いてきたことを詫びつつ、今夜もワンカップで幸せな夜を迎えることにします。