日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

今年の展望トップに聞く(下) 首位奪回期す 日本生命 / 3極体制、盤石に 第一生命

2015年01月12日 | 30.保険業
〔15.1.12.日経新聞:金融面〕
 顧客の高齢化や人口減が進む中、長期的な収益基盤をどう強化するか。証券会社は営業改革を加速し、生命保険会社は海外に成長の活路を見いだす。いずれも問われるのはグループの総合力だ。大手証券と生保の経営トップに聞いた。

1.「首位奪回期す」 日本生命保険社長 筒井義信氏

 ――保険料収入で第一生命保険に逆転された。
 「不本意な結果だ。今年度の挽回は難しいが、来年度は外貨建ての新商品を導入し国内首位を取り戻したい。連結や海外も含め時間がかかっても首位にこだわっていく」

 ――株式会社化した第一生命は積極的に海外展開を進めている。
 「来年度からの3カ年計画では海外を含むグループ事業で収益目標を立てる。保険商品や資産運用、人材交流などで提携企業と協業し相乗効果を出す必要がある。それを契約者利益につなげる前提であれば、相互会社でもM&A(合併・買収)を含む海外展開は可能だろう」

 ――米国の保険市場をどう見ているか。
 「非常に成熟している。退職後の年金や貯蓄の市場が大きく、優れた生保は必ず資産運用の機能をグループ内に持っている。日本の生保も同じビジネスモデルを目指さなくてはいけない」

 ――営業職員主体の販売を続けていくのか。
「生命保険は顧客と向き合って相談しながら勧めるのが基本だ。顧客のニーズをこまめにつかんでいけばまだ成長できる」


2.「3極体制、盤石に」 第一生命保険社長 渡辺光一郎氏

 ――2014年4~9月期に保険料収入で国内首位になった。
 「グループ一体での営業推進や未開拓市場の取り込みといった成長戦略が成果となって表れ始めた。首位になることが目的ではなく、持続的な成長の実現が重要だ」
 「本体とシステムを切り離した子会社の第一フロンティア生命保険では、外貨建て保険など顧客のニーズにあった商品を素早く提供できる。07年の開業から黒字化まで時間がかかったが、同じ競争力を持つ会社はすぐには出てこないだろう」

 ――近く米プロテクティブ生命の買収が完了する。
 「15年は株式上場から5年の節目。トランスフォーメーショナルな(会社を大きく変える)年になる。日本、北米、アジアの3極体制を盤石なものにしたい。米国とシンガポールに地域統括機能を置く。プロテクティブでは今後もM&A(合併・買収)を進める」

 ――乗り合い代理店による販売が伸びている。
 「自ら保険を比較検討する顧客層は手つかずだった。子会社のネオファースト生命保険で対応する」 

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