台湾の若者ら、改革訴え集会 立法院占拠１年

〔15.3.19.日経新聞：国際１面〕
　【台北＝山下和成】台北中心部にある台湾の立法院（国会）の近くで18日夜、1000人前後の若者らが集会を開き、政治改革などを訴えた。台湾が中国と結んだサービス貿易協定の発効に反対する学生らが立法院を占拠した「ヒマワリ学生運動」の発生から同日で１年となった。中国に対する若者らの警戒感はなお強く、対中融和派の馬英九政権や与党・国民党は対応に苦慮している。

　立法院の近くには明るいうちから若者らが集まった。午前中には、16年１月に予定される次期総統選で政権奪取を目指す野党・民進党の林義雄・元主席も姿を見せた。

　この日の集会は市民や学生など35グループでつくる団体が主催した。サービス貿易協定に改めて反対を表明し、政治に対する市民の声の反映などを訴えた。