日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

鴻海、純利益22%増 前期、iPhone受注好調

2015年03月31日 | 外資:台・印・東南ア
〔15.3.31.日経新聞:アジアBiz面〕
 【台北=山下和成】電子機器の受託製造サービス(EMS)で世界最大手、鴻海(ホンハイ)精密工業が30日発表した2014年12月期通期の連結純利益は、前の期比22%増の1305億台湾ドル(約4960億円)だった。最大顧客である米アップルのスマートフォン(スマホ)の新モデルの販売が好調で受注が大きく伸びたもようだ。

 売上高は同7%増の4兆2131億台湾ドルだった。鴻海は14年9月に発売された「iPhone(アイフォーン)6」のうち、利幅が比較的大きい大画面サイズの「6プラス」を独占受注しているとされる。こうした製品構成の改善が大幅増益につながったようだ。

 「中国大陸の工場の生産自動化や製品歩留まり率の向上も寄与した」(台湾の元大証券投資顧問の陳豊(三にぼう)総経理)との見方もある。14年の売上高営業利益率は3.4%で、5年ぶりに3%台を回復した。

 14年10~12月期の純利益は前年同期比33%増の567億台湾ドル、売上高は同13%増の1兆5001億台湾ドルだった。iPhoneが最需要期入りし、業績を押し上げた。

 一方、アップルへの過度の依存の修正という課題はなお残る。鴻海の売上高に占めるアップル関連の比率は最近は約5割とされるが、14年10~12月期は約6割まで上昇したとの見方がある。

 郭台銘董事長は14年6月の株主総会で「14年の売上高と利益の前年比伸び率はいずれも10%を下回らないだろう」と強調したが、売上高は目標に届かなかった。台湾で参入した通信事業のほか、ソフトバンクのヒト型ロボットの受託生産や自動車関連などの新事業を早期に収益に結びつけられるかが焦点となる。

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