日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/16:ドル123円半ばでもみあい、FOMC前に動きづらさ

2015年06月17日 | 為替全般
[東京 16日 ロイター]         
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 123.57/59 1.1278/82 139.37/41
 午前9時現在 123.41/43 1.1274/78 139.14/18
 NY午後5時 123.38/41 1.1283/86 139.24/28

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の123円半ばだった。午前は黒田東彦日銀総裁の発言を受けて一時123円後半まで上昇する場面もあったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて徐々にこう着感を強めている。

黒田総裁は午前に参議院財政金融委員会で、市場に円安けん制と受け止められた10日の自身の発言について「名目為替レートの水準や先行きの評価を申し上げたわけではない」などと説明。これを受け、ドル/円は一時123.81円まで強含んだ。

ただ、上昇の勢いは続かず、ドル/円は正午から午後3時にかけて123円半ばでもみあった。市場では「予想通り補足説明がなされたことで、予想通りにドルが上昇し、利益確定売りという一連の流れになった」(外銀)との声が出ていた。そのほか「急落前の124台に戻っておらず、黒田総裁の補足説明は額面通りに受け止められていない」(国内証券)との見方も出ていた。

<10日の黒田発言の解釈に修正も>

黒田総裁は、10日の衆議院財務金融委員会で、「実質実効為替レートでは、かなりの円安になっている」としたうえで、「ここからさらに実質実効レートが円安に振れることはなかなかありそうにない」と述べた。

市場では、この発言を黒田総裁による円安けん制と受け止める向きも多かったが、こうした見方を修正する参加者も出てきた。「ドル/円の上昇スピードが速く、要人のけん制を警戒していたところに10日の黒田発言が出てきたので、みんなそれに飛びついてしまった。ただ、前後の文脈をよくよく確かめた上できょうの答弁を聞くと、10日の発言は125円を止めようという意図はなかったように感じる」(国内金融機関)との声が出ていた。

19日には日銀金融政策決定会合後に黒田総裁の記者会見が行われるが、きょうの答弁と同様の路線が踏襲されるとみられている。

<FOMCに関心集中>

市場の関心は、きょうから始まるFOMCに集中している。「9月の利上げになるのか、12月になるのか見極めたい。アナリストの間でも見方が分かれているようだ」(外為アナリスト)という。

東京市場では、実需のフローにより122円台が相当に底堅く、124円台では上昇力が後退し、振り落される傾向がみられるという。この日の朝方は「123円台が居心地がいいとみられる。また、イベントを前に動きづらい」(同)との声が出ていた。 (為替マーケットチーム)


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