〔15.1.29.日経新聞:マーケット商品面〕
銀の相場が国内外で上昇した。貴金属のなかで割安感が強まり、買われた。東京商品取引所では28日、清算値が1グラム68.5円となり、前日比0.5円上昇。約半年ぶりの高値水準となった。
指標となるニューヨーク先物は28日の時間外取引で1トロイオンス18ドル近辺と、直近安値の昨年末から15%上昇した。
銀は金につれて相場が動くことが多かったが、最近では「連動性が薄れている」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)。明確な理由は不明だが、銀は産業素材としても使われるため、中国の景気鈍化などの影響を受ける側面もある。
割安感から投資への魅力が高まり、三菱UFJ信託銀行の純銀上場信託は現在の残高が50億円強になった。前年同時期と比べて2割近く多くなっている。
国内の貴金属店では昨年12月ごろから銀を買い求める動きが広がっている。地金商の徳力本店(東京・千代田)の新井昌広取締役は「10キログラムの単位で買っていく顧客が多い」という。
銀は現在、金に対して70分の1の値段になっている。マーケット・アナリストの豊島逸夫氏は「過去10年でみると、60分の1が(投資の際の)分岐点」と解説する。さらに投資資金が流れ込む可能性がある。
銀の相場が国内外で上昇した。貴金属のなかで割安感が強まり、買われた。東京商品取引所では28日、清算値が1グラム68.5円となり、前日比0.5円上昇。約半年ぶりの高値水準となった。
指標となるニューヨーク先物は28日の時間外取引で1トロイオンス18ドル近辺と、直近安値の昨年末から15%上昇した。
銀は金につれて相場が動くことが多かったが、最近では「連動性が薄れている」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)。明確な理由は不明だが、銀は産業素材としても使われるため、中国の景気鈍化などの影響を受ける側面もある。
割安感から投資への魅力が高まり、三菱UFJ信託銀行の純銀上場信託は現在の残高が50億円強になった。前年同時期と比べて2割近く多くなっている。
国内の貴金属店では昨年12月ごろから銀を買い求める動きが広がっている。地金商の徳力本店(東京・千代田)の新井昌広取締役は「10キログラムの単位で買っていく顧客が多い」という。
銀は現在、金に対して70分の1の値段になっている。マーケット・アナリストの豊島逸夫氏は「過去10年でみると、60分の1が(投資の際の)分岐点」と解説する。さらに投資資金が流れ込む可能性がある。