〔15.3.28.日経新聞:企業2面〕
九州電力、出光興産、東京ガスは27日、千葉県に大型の石炭火力発電所を建設することで合意したと正式発表した。出力は最大で原子力発電所2基に相当する200万キロワットとする計画で、2020年代中ごろの稼働を目指す。投資額は4千億円規模のもよう。電力小売り全面自由化後の需要をにらみ、発電でも首都圏への参入が本格化する。
九電が管外に発電所を造るのは初めて。5月をメドに特別目的会社(SPC)を設立し、事業化に向けた検討を始める。設立時の資本金は約10億円で3社が均等出資する。出光が千葉県袖ケ浦市に持つ貯炭場に隣接する約30ヘクタールの遊休地を活用する。発電設備の出力や基数は今後検討するが、最大で100万キロワット2基を建設できる見込みだ。
つくった電気は発電事業を開始する際の出資比率に応じて3社で分ける。九電は小売りや電力取引所に卸すことを視野にいれる。出光は京葉コンビナート内の工場などへの供給を検討。東ガスは16年4月に参入する電力小売りに使う考えだ。
各社は燃料調達などでこれまでも協力関係にあった。
九州電力、出光興産、東京ガスは27日、千葉県に大型の石炭火力発電所を建設することで合意したと正式発表した。出力は最大で原子力発電所2基に相当する200万キロワットとする計画で、2020年代中ごろの稼働を目指す。投資額は4千億円規模のもよう。電力小売り全面自由化後の需要をにらみ、発電でも首都圏への参入が本格化する。
九電が管外に発電所を造るのは初めて。5月をメドに特別目的会社(SPC)を設立し、事業化に向けた検討を始める。設立時の資本金は約10億円で3社が均等出資する。出光が千葉県袖ケ浦市に持つ貯炭場に隣接する約30ヘクタールの遊休地を活用する。発電設備の出力や基数は今後検討するが、最大で100万キロワット2基を建設できる見込みだ。
つくった電気は発電事業を開始する際の出資比率に応じて3社で分ける。九電は小売りや電力取引所に卸すことを視野にいれる。出光は京葉コンビナート内の工場などへの供給を検討。東ガスは16年4月に参入する電力小売りに使う考えだ。
各社は燃料調達などでこれまでも協力関係にあった。