日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

5232 住友大阪セメント、再値上げを見送り 当初は来春検討 生コン各社の抵抗強く

2014年12月18日 | 11.ガラス・土石製品
〔14.12.18.日経新聞:マーケット商品面〕

 住友大阪セメントはセメントの再値上げを見送る。同社は今年夏に1トンあたり300円(東京市場で3%)程度の値上げを3年ぶりに浸透させたが、安定的に収益を確保するため、来年4月の再値上げを検討していた。

 主要な需要家である生コンクリートメーカーの抵抗が主因だ。生コン各社は主原料の骨材(砕石や砂)が今年に入って値上がりし、収益が圧迫されている。骨材は不足感が強いため来年春にもさらに値上がりする見通しだ。生コン業者の経営環境が厳しくなるなか、セメントを再値上げしても浸透しないと判断した。

 燃料に使う石炭の国際価格が軟調なことも見送りの背景だ。円安が進んでいるが、「燃料の調達コストは上昇しそうにない」(藤末亮・代表取締役専務執行役員)という。

 同社は今年4月の実施をめざし1トン500円の値上げに取り組み、300円程度に上げ幅を圧縮して生コンメーカーが受け入れた。ただ、その値上げも近畿の生コン業者にはほとんど浸透していない。

 最大手の太平洋セメントも来年春からの再値上げを検討している。住友大阪セメントの再値上げ見送りは太平洋セメントの判断にも影響を与えそうだ。

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