日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

豪ドル、5年半ぶり安値 対米ドル 海外投機筋が主導

2015年01月27日 | 為替全般
〔15.1.27.日経新聞:マーケット総合2面〕


 外国為替市場でオーストラリア(豪)ドルの下落が目立っている。豪州市場が休場の26日も、対米ドルでは5年半ぶり、対円でも3カ月ぶりの安値を付けた。一方、豪ドル下落を待ち構えていた日本の個人は買い進む動きが活発だ。

 26日の東京外国為替市場では1豪ドル=0.7862米ドルと、2009年7月以来の安値を付けた。対円でも1豪ドル=92円17銭と、14年10月以来の豪ドル安・円高水準まで下落した。

 豪ドル下落を主導しているのは海外投機筋だ。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、1月に入ってからの投機筋(非商業部門)による豪ドル売り持ち高は45億~48億豪ドル台と約1年ぶりの高水準に膨らんだ。

 資源価格の下落を受けた豪準備銀行(中央銀行)の利下げ観測が背景にある。カナダが21日に電撃的に利下げに踏み切ったことで、同じ資源国の豪準備銀も2月3日の定例理事会で利下げに踏み切るとの見方が広がった。

 「ミセス・ワタナベ」と呼ばれる日本の個人投資家は豪ドルを買い増している。QUICKが26日まとめた店頭FX(外為証拠金取引)9社の合計では、前週末時点で円・豪ドル総持ち高における豪ドル買い持ちの比率が81.3%と10カ月ぶりの高水準となった。「個人投資家は豪ドルが下がればすかさず押し目買いを入れている」(上田ハーローの山内俊哉氏)という。

 国内の個人投資家の間では豪州は利上げに踏み込みにくいとの見方がある。第一生命経済研究所の西浜徹氏は「低金利環境で不動産に資金が入り続けており、バブル懸念もある」と指摘。「利下げは難しく、足元では豪ドルは売られすぎ」(大和証券の山田雪乃氏)との声もある。当面の焦点は28日発表の10~12月期の豪消費者物価指数(CPI)や豪準備銀の次の一手だ。投機筋と日本の個人投資家の綱引きがしばらく続きそうだ。 

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