日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

米首都で5万人抗議 デモ黒人死亡、警官不起訴 遺族も参加

2014年12月15日 | 米国
〔14.12.15.日経新聞:国際面〕

 【ワシントン=吉野直也】米国で黒人男性が白人警官に死亡させられて不起訴となった事件が相次いだことに反発する大規模なデモが13日、首都ワシントンであった。被害者の遺族も加わり、米メディアによると、参加者は主催者の推計で約5万人に達した。ニューヨークなど全米の主要都市でも黒人らによるデモ活動は続いており、収束の兆しはない。

 ワシントンでのデモは著名な黒人運動指導者のシャープトン師が呼びかけた。参加した黒人らは「正義がなければ平和はない」「手を上げるから撃つな」「息ができない」などと口々に声を上げ、ホワイトハウスと連邦議会を結ぶペンシルベニア通りを練り歩いた。白人の参加者もみられた。

 ニューヨークでは7月にたばこの違法販売を疑われたエリック・ガーナーさん(43)が警官に首を絞められて死亡した。翌8月には丸腰のマイケル・ブラウンさん(18)がミズーリ州で警官に射殺された。地元の大陪審は2人の警官をいずれも不起訴としたため、デモの動きが広がっている。

 連邦議会の近くで演壇に立ったガーナーさんの母親は「歴史をつくる瞬間だ。何度でもここに来よう」と訴え、ブラウンさんの母親は「何という人の海だろう」と声を詰まらせた。シャープトン師は「警官が関わる事件を連邦検察官が捜査する法律を整備すべきだ」と訴えるとともに「我々はすべての被害者に光を当て続ける」と述べ、抗議運動の継続を約束した。

 米メディアによると、ニューヨークでも1万人以上が参加した抗議デモがあった。ボストンでの抗議活動では参加者が警察と小競り合いになり、少なくとも23人以上が逮捕された。

 オバマ大統領は8日放映の米テレビ番組のインタビューで「米社会で人種差別は根が深い」と語り、黒人の立場に理解を示したものの、その後も抗議活動が弱まる気配はない。これまで「黒人初の大統領」という称号がオバマ氏に人種差別問題への取り組みを鈍らせてきた面は否めない。

 「黒人初の大統領」に強い期待を抱いていた黒人社会には、人種差別問題への今のオバマ氏の姿勢は「及び腰」に映る。オバマ氏は残り2年の任期をかけて打開策を見いだせるかどうかが問われている。

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