日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

両院握る共和、米政権と対決 議会、新勢力で招集 キューバ国交交渉やイラン・北朝鮮の核 オバマ外交を批判

2015年01月07日 | 米国
〔15.1.7.日経新聞:国際1面〕
 

 【ワシントン=吉野直也】昨年11月の中間選挙の結果を踏まえ、下院に加えて上院でも野党の共和党が多数を握る米議会が6日招集される。オバマ大統領は残る任期2年で外交や内政の歴史に名を刻む仕事をなし遂げる構えだが、共和は慎重に臨む方針だ。核開発の問題を抱える北朝鮮やイランへの対応ではより強硬な路線を迫り、政権を揺さぶろうとしている。

「好きにさせぬ」
 新しい勢力図に基づく議会では共和のベイナー下院議長が再任されるとともに、マコネル上院院内総務が共和としては8年ぶりに多数党の院内総務に就く。

 マコネル氏は4日の米CNNテレビ番組で「新議会ではオバマ氏の好きなようにできないだろう」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

 共和は重要な委員会のトップに論客を並べた。米メディアによると上院軍事委員長には2008年大統領選の共和候補になったジョン・マケイン氏、外交委員長にボブ・コーカー氏、同委の西半球・国際麻薬問題小委員長にマルコ・ルビオ氏がそれぞれ内定した。

 いずれもオバマ氏の外交の進め方に否定的だ。今月から始まる米国とキューバの国交正常化交渉についてキューバ系のルビオ氏は「キューバはテロ支援国家だ。人権侵害や国家による情報統制にも重大な懸念がある」と反対を明言した。大使の人事やハバナに大使館を置くための予算に議会の承認が必要で、オバマ氏には高い壁となる。

制裁強化可決も
 共和は北朝鮮政策もやり玉にあげる。マケイン氏は「オバマ氏は新たな戦争の形態を理解していない」と批判する。

 欧米が核問題の協議を再延長したイランへの対応も注目点だ。共和は過去にイランへの制裁強化法案を下院で可決した。民主は上院で過半数を握っていた前体制の議会で望まない法案や決議を否決できたが、今後はオバマ氏自身が矢面に立つ。

 共和はロシアや中国に照準を定めた制裁強化法案を出す可能性もある。オバマ氏が拒否権を乱発するようなら、議会の機能不全と国民の政治不信は一段と深まる。一方で共和がオバマ氏の「レガシー(政治的な遺産)」封じにのめり込むと、米国の外交が滞り、国際社会で孤立を招くリスクも生じてくる。

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