日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

ガソリン、下げ足速める 店頭22週連続、2週で5円 灯油は寒波で需要堅調

2014年12月18日 | エネルギー:化石系 (石炭石油)
〔14.12.18.日経新聞:マーケット商品面〕



 ガソリンが一段と値下がりした。資源エネルギー庁が17日発表した15日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は前週比2.9円安の1リットル152.4円。22週連続で下がり約1年5カ月ぶりの安値だ。2週で計5円と下げ足を速めている。原油安を受けて元売りが卸価格を下げ、店頭に波及した。下げ幅は5年11カ月ぶりの大きさとなった。

 自動車での帰省が増える年末を控え、ガソリンの出荷は上向いている。石油連盟によると12月7日~13日の出荷量は前年同期と比べて約4%多い。店頭でも「以前は1000円や2000円など決まった金額分だけ給油する客が中心だったが、満タンに入れる人が目立つ」(大手元売り)という。

 灯油も17週連続で下がった。店頭価格は1リットル97.8円と前週比2.2円下落した。100円を割り込み、1年5カ月ぶりの安値となった。

 各地で寒波が到来した影響で灯油の需要は増えている。灯油配達を手掛けるみやぎ生活協同組合(仙台市)では「15日から1リットル8円値下げした影響もあり、今週の販売は大幅に増えている」という。コープさっぽろ子会社のエネコープ(札幌市)も「12月の販売量は前年より約10%多い」としている。

 首都圏でも需要が本格化している。「ここ数日で急に灯油の販売が伸びた」(都内のスタンド)。石油連盟によると、12月7~13日の石油元売りなどの灯油出荷量は前年同期比で約6割多い。

 原油価格に素早く反応するスポット(業者間転売)価格も下げが加速している。京浜地区のガソリンのスポット価格は1リットル113.25円(海上物、中心値)となり、直近の高値だった6月と比べ約21%安い。灯油も1リットル58.75円と同約29%下がった。

 原油価格が一段と下落したうえ、円安もやや一服し、元売りは卸価格の引き下げに動いている。JX日鉱日石エネルギーは18日から、ガソリンと灯油の卸価格を1リットル4円程度下げると特約店に通知した。

 調査を担当する石油情報センターでは「来週もガソリンや灯油の店頭価格は下がる」とみている。

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