日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為4/24:ドル119円半ば、ギリシャ問題・日米重要イベント控え動意薄

2015年04月25日 | 為替全般
[東京 24日 ロイター]           
      ドル/円    ユーロ/ドル  ユーロ/円
午後3時現在 119.49/51 1.0811/15 129.19/23
正午現在   119.53/55 1.0794/98 129.03/07
午前9時現在 119.56/58 1.0812/16 129.28/32
NY午後5時 119.58/60 1.0823/25 129.41/45


午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の119円半ばだった。ギリシャ問題がくすぶる中、日米の重要イベントを来週に控え、積極的にポジションを傾ける動きは出なかった。

朝方から午後3時まで、ドル/円は119.44円─119.67円と極めて狭いレンジ内で取引された。海外時間にかけては、欧米の経済指標が材料となる可能性があるとして注目されている。米国の3月耐久財受注は「強い数字が出れば、昨日のドル安の反動でドル買いという相場もあるかもしれない」(国内金融機関)との声が出ていた。

また、ユーロ関連でドイツの4月IFO景況感指数が注目されるという。ユーロ圏の景況感指数は欧州中央銀行(ECB)の量的緩和やユーロ安を受けて改善傾向となっていたが、4月分以降は悪化するものがみられるようになってきた。

こうした中、ドイツのIFOが改善すればユーロの下支えとなる一方、「予想を下回れば、景況感が頭打ちとの見方が広がる可能性がある。先行きの追加緩和期待からユーロ反落につながりそうだ」(マネックス証券のシニア・アナリスト、山本雅文氏)という。

ドル/円は午前から方向感が出なかったが、日経平均株価が40円超安で寄り付いた後に下げ幅を広げると、ドル/円はやや弱含んだ。仲値公示にかけては「輸出の売りと輸入の買いが双方向から出ていた」(国内金融機関)というが、やや売り優勢となって下押しされる場面があった。


<日銀の追加緩和めぐり根強い思惑も>

市場では、30日に予定される日銀の金融政策決定会合での追加緩和の有無をめぐり思惑が揺れている。「追加緩和があるとみるのは10人に1人ぐらい」(国内金融機関)といい、追加緩和がないと見込む向きが優勢のもよう。しかし、一部の海外勢の間では4月末の会合での追加緩和への期待は根強いとして「追加緩和がなければ、多少なりとも株安・円高に振れるのではないか」(外銀)との指摘も出ている。

追加緩和がないと予想する向きからは「政治サイドからの要請というか圧力があるかどうか分からないが、株価2万円台での追加緩和には理解が得られにくい。先行きの手持ちカードも減る」(先の国内金融機関)との指摘が出ている。市場にとって予想外となった昨秋の追加緩和に関し、前日の参院財政金融委員会で黒田東彦日銀総裁が、サプライズによって効果を出すことを考えていないと発言したことも伝わっており、「ここまで総裁が明言しながら追加緩和すれば、市場との信頼関係は崩れる」(同)との声も聞かれた。


<ギリシャ情勢で市場に楽観ムード>

きょうはユーロ圏の財務相会合が行われる。ギリシャがデフォルトに陥るリスクやユーロ圏を離脱するリスクがくすぶりつつも「きょうの段階で多少、足踏みとなっても、いずれうまくまとまりそうだという空気が市場に広がってきており、ユーロは売りにくい」(国内金融機関)という。東京時間の動意には期待しづらいが「欧州時間にユーロを支援するような材料が出てくれば、さらに踏み上げる可能性がある」(同)という。

ユーロは前日の海外時間にショートカバーが先行し、ユーロ/ドルは1.06ドル後半から1.08ドル半ばまで上昇した。ギリシャ情勢をめぐって、チプラス首相はメルケル独首相と対談し、融資実行の条件である財政改革案をめぐる交渉がかなり進展したと強調、合意できると非常に楽観的にみている、と述べたことも材料視された。

前々日には欧州中央銀行(ECB)がギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)を拡大すると伝わったほか、前日には、今夏に予定される国債償還資金を確保するため、欧州安定メカニズム(ESM)に国債購入を要請することをギリシャ政府が検討しているもようだと現地紙が伝えた。   (為替マーケットチーム)


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