日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/3:ドル123円後半で下げ渋り、欧米イベントを見極め

2015年06月04日 | 為替全般
[東京 3日 ロイター]        
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 123.85/87 1.1174/78 138.40/44   
 午前9時現在 124.05/07 1.1146/50 138.28/32
 NY午後5時 124.09/12 1.1149/52 138.38/42

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク午後5時時点に比べ、ドル安/円高の123円後半。仲値に向けて124円前半に上昇する場面もあったが、日経平均株価がマイナス圏で推移し、総じて上値の重さが意識された。ただ、欧州中央銀行(ECB)理事会や複数の米経済指標の発表を控えてポジションを傾けづらいとされ、123円後半では下げ渋った。

朝方のドル/円は、124円ちょうどを挟む水準でもみあっていた。仲値に向けて小幅に上昇し124.24円をつけたが、その水準から先は買いが続かず、次第に上値が重くなった。「前日からドルの地合いが悪いので、慌ててドル手当てをする様子は見られなかった」(外銀)という。

午前10時半に発表されたオーストラリアの第1・四半期国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことで豪ドル買い/米ドル売りが強まると、米ドル売り圧力がドル/円相場にも波及して123円台に下げた。

日経平均が午後の取引で下げ幅を縮小した場面では124円台を回復したが、午後3時にかけて株価が軟調に推移すると、123.79円までじりじり値を下げた。市場からは「どこかで(ドルを)買わなければいけないが、どこで買おうか踏ん切りがつかない感じ」(国内金融機関)との声が出ていた。

きょうはECB理事会やADP全米雇用報告、米ISM非製造業景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など複数のイベントを控えており、ポジションをどちらにも傾けづらいとの声もあった。

マネースクウェア・ジャパンのシニアアナリスト、山岸永幸氏は、週末発表の米雇用統計が市場予想の範囲に収まった場合、しばらく「123─124円台で高値もちあいが続くのではないか」との見方を示していた。


<ECB理事会に注目>

きょうはECB理事会とドラギ総裁の記者会見に注目が集まっている。市場では「最近の長期金利上昇やユーロ高にECBから明確なけん制がなされなければ、ユーロが一段と上昇する余地がある」(マネックス証券のシニアストラテジスト、山本雅文氏)との指摘も出ている。

ECBは最近の金利上昇やユーロ高に対し、明示的な懸念を示していない。一方、投機的なユーロショートはまだ相当程度累積しているため、ショートの巻き戻しによりユーロ急伸が誘発される可能性があるとみられている。

きょうの理事会では、ECBスタッフのマクロ経済予測が公表される予定だが、今年分の経済見通しが上昇修正される可能性があるという。   (為替マーケットチーム)


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