日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

ニコン、営業益27%減 4~9月95億円 米でデジカメ販売低迷 円安で従来予想は上回る

2015年10月14日 | 18.精密機器
(日経10/14:投資情報面)
 ニコンの2015年4~9月期の連結営業利益は、前年同期比27%減の95億円程度となったようだ。主に米国でデジタルカメラの販売台数が前年同期の実績を割り込んだ。高級機種に力を入れた結果、販売単価は想定と比べると改善した。円安の追い風もあり、営業利益は39%減の80億円とする従来予想は上回った。

 デジカメ市場は撮影機能が向上しているスマートフォン(スマホ)との競合でコンパクトタイプの販売が苦戦。デジタル一眼レフカメラなどレンズ交換式も、デジカメの普及一巡や世界的な景気の停滞で環境は厳しい。

 ニコンの4~9月期は特に米国でデジカメの販売が低迷した。前年同期比、従来計画比のいずれもマイナスとなったようだ。米国の消費が想定ほど回復しなかったためとみられる。欧州での販売も前年同期並みにとどまったもようだ。

 製品別に見ると、高機能品の販売は比較的好調だ。レンズ交換式の販売台数は従来計画(6%減の205万台)並みだったが、レンズとのセットで12万~15万円の中高級品は人気。一方で安い旧型機の販売は減り、採算が計画より改善した。

 デジカメなど含む映像事業の営業利益は前年同期比で減少したものの、2割減の220億円とする従来計画は上回ったもよう。為替も対ユーロで想定以上の円安となり、収益を下支えした。

 もう一つの事業の柱である半導体製造装置は中国でスマホ向けが伸びた。保守サービスも好調だった。半導体製造装置を含めた精機事業の営業損益は黒字を確保したもよう。従来予想は利益ゼロ(前年同期は32億円の赤字)だった。

 連結売上高は前年同期比4%増の約3900億円だったとみられる。ほぼ従来予想(3840億円)並みとなった。

 ニコンは8月に4~9月期と16年3月期の業績予想を上方修正。通期の営業利益予想は前期比22%減の340億円と、当初計画から40億円引き上げた。中国を含め新興国経済の減速懸念が強く、11月6日に予定する4~9月期決算時は通期予想を据え置く見通しだ。


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