日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

株、ROE改善銘柄が有望 市場関係者 年前半に2万円台の声 株高には賃上げ浸透カギ

2015年02月21日 | 株式全般
〔15.2.21.日経新聞:投資情報面〕


 20日の株式市場で日経平均株価が3日続伸し、15年ぶりの高値を更新した。市場関係者に今後の上昇のけん引役を聞いたところ、自己資本利益率(ROE)の改善が見込める銘柄が有望との声が多かった。全体の相場見通しとしては日経平均は6月末までに2万円台に乗せるとの声も出ている。株高基調が続くには賃上げの浸透がカギとの認識が広がっている。

 20日の日経平均株価の終値は前日比67円高の1万8332円だった。前日に2007年7月の高値を抜けたばかりだが、利益確定売りよりも投資家の買い意欲の方が優勢な展開だった。

 今後のテーマとしてROEに着目する投資家は多い。アバディーン投信投資顧問の窪田慶太インベストメント・マネジャーは「ROEの改善は海外投資家にも評価されやすい」と指摘する。ROEが改善すれば、株主重視の姿勢が改めて評価されるとしてアマダ株に期待を寄せる。

 いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員はトヨタ自動車やファナックなどをROEの改善度合いが大きい銘柄と予想する。米国を中心に海外需要を取り込み成長が続くとみるためだ。

 内需株への期待も根強い。ながら・アセット・マネジメントの露久保裕道代表は「日本は原油だけでなく、鉄鉱石や石炭も輸入しており、資源安の恩恵を受けやすい」と指摘。資源安に刺激され内需が回復するシナリオを想定している。

 ROEの改善期待や内需株上昇をてこに日本株の一段高を見込む声は多い。明治安田アセットマネジメントの黒田恒国内株式運用部長は「ギリシャ懸念で軟調となる場面があっても、売り一巡後は来期の業績拡大に市場の目が向かう」として、日経平均は5月中に2万円をつけるとみている。

 株高が続くための条件を聞いたところ、SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは賃上げの浸透がカギを握るとみる。賃金上昇率が物価上昇率を上回れば「アベノミクスの恩恵が広がることで個人消費が拡大し、株高を招く好循環に入る」としている。

 もっとも急ピッチな株価上昇に対する不安も残る。アリアンツ・グローバル・インベスターズ・ジャパンの寺尾和之取締役は「世界経済に力強さはなく、米国の利上げが近づいてくれば日本株も調整に転じる」と慎重な姿勢を示す。

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