〔14.12.03.日経新聞:企業1面〕
伊藤忠商事は家庭用蓄電システムの開発・販売に参入する。ソニー製の電池を採用し、家庭での1日の消費電力の約6割をまかなえるようにしたのが特徴だ。停電の際、自動で電力を供給するほか、夜間の安い電力を蓄えて電気代を抑えられる。省エネ型住宅「スマートハウス」や「スマートシティ」の普及を視野に、消費者が求める最適な省エネ機器を提案する。
家庭用の据え置き型蓄電システムは、リチウムイオン電池と充電器、変換装置などを組み合わせて構成する。
伊藤忠は電源機器開発のエヌエフ回路設計ブロックと、リチウムイオン蓄電システム「エネパワボS」を共同開発した。伊藤忠子会社で石油販売大手の伊藤忠エネクスが12月中にも家庭向けに売り出す。価格は240万円。今後5年で1万台の販売を目指す。
蓄電システムは太陽光パネルなどと組み合わせることで省エネ効果が高まる。昼間に太陽光で発電した余剰分を充電して夜間に使用することで、電気代の節約やエネルギーの有効活用につなげる。
蓄電システムには他社よりも大容量で充放電回数が多いソニー製の電池を採用する。
伊藤忠は電池のもとになる鉱石や主要部材となる正極材の取引を手掛け、昨年から工場やオフィスビル向け蓄電システムの販売に参入した。リチウムイオン電池関連事業の領域を部材の取引から蓄電池システムの販売まで広げている。部材から最終製品まで販売するのは珍しい。
蓄電システムは東芝やNEC、ニチコンなども扱っている。伊藤忠エネクスが液化石油ガス(LPG)や太陽光発電設備など住宅向けのエネルギーシステムの商品群を豊富に持つことから、伊藤忠は家庭向けのエネルギーシステムを総合的に売り込めることで、利用者に選択肢を多く提供できると判断した。
富士経済によると、家庭用蓄電システムの市場規模は2020年に5万5000台と13年の4倍、販売額ベースで同3倍の265億円に拡大する見通し。(以上)
伊藤忠商事は家庭用蓄電システムの開発・販売に参入する。ソニー製の電池を採用し、家庭での1日の消費電力の約6割をまかなえるようにしたのが特徴だ。停電の際、自動で電力を供給するほか、夜間の安い電力を蓄えて電気代を抑えられる。省エネ型住宅「スマートハウス」や「スマートシティ」の普及を視野に、消費者が求める最適な省エネ機器を提案する。
家庭用の据え置き型蓄電システムは、リチウムイオン電池と充電器、変換装置などを組み合わせて構成する。
伊藤忠は電源機器開発のエヌエフ回路設計ブロックと、リチウムイオン蓄電システム「エネパワボS」を共同開発した。伊藤忠子会社で石油販売大手の伊藤忠エネクスが12月中にも家庭向けに売り出す。価格は240万円。今後5年で1万台の販売を目指す。
蓄電システムは太陽光パネルなどと組み合わせることで省エネ効果が高まる。昼間に太陽光で発電した余剰分を充電して夜間に使用することで、電気代の節約やエネルギーの有効活用につなげる。
蓄電システムには他社よりも大容量で充放電回数が多いソニー製の電池を採用する。
伊藤忠は電池のもとになる鉱石や主要部材となる正極材の取引を手掛け、昨年から工場やオフィスビル向け蓄電システムの販売に参入した。リチウムイオン電池関連事業の領域を部材の取引から蓄電池システムの販売まで広げている。部材から最終製品まで販売するのは珍しい。
蓄電システムは東芝やNEC、ニチコンなども扱っている。伊藤忠エネクスが液化石油ガス(LPG)や太陽光発電設備など住宅向けのエネルギーシステムの商品群を豊富に持つことから、伊藤忠は家庭向けのエネルギーシステムを総合的に売り込めることで、利用者に選択肢を多く提供できると判断した。
富士経済によると、家庭用蓄電システムの市場規模は2020年に5万5000台と13年の4倍、販売額ベースで同3倍の265億円に拡大する見通し。(以上)