日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

日経7/4:ヤフー、ホテルサイト直結 予約システム大手を買収 手数料下げ割安プラン期待

2015年07月04日 | コンテンツ・商標
(企業・消費面)
 ヤフーは全国の宿泊施設に予約システムを提供するダイナテック(東京・中央)を20億円で買収する。自社の予約サイト「ヤフー!トラベル」とホテルなど各社のサイトを直接に結ぶ仕組みをつくる狙い。消費者は各社の空き室をヤフー経由で探しやすくなる。宿泊施設から徴収する手数料も抑えることで割安な宿泊プランを増やせるとみている。ネットの旅行予約で先行する楽天などと競争が激しくなりそうだ。



 3日、ダイナテックの全株式を取得する契約を結んだ。ダイナテックは全国の2000の宿泊施設に予約管理システムを提供する業界大手。ヤフーはダイナテックのシステムを導入する全国の施設のうち、ヤフーのサイトと接続したい企業と連携していく。

 これまでのヤフー!トラベルはJTBの「るるぶトラベル」などの旅行サイトから宿泊プランを転載する形が中心だ。これに加えて、ホテルなどのサイトと直接つながるプランを掲載する。消費者はヤフーで検索してから、各社のサイトに移行して予約・決済する。ヤフーの会員IDで申し込めるようにする。

 一般に宿泊施設は先行する大手旅行サイトに宿泊プランの一部を提供して販売してもらっている。大手サイトは宿泊料の10%程度の手数料を徴収することが多いという。ヤフーは、今回の新たな仕組みで徴収する手数料率を半分程度にすることを目指しているもようだ。ホテル側にとっては、手数料の負担が減ることから、ヤフーは割安で競争力のある宿泊プランを掲載するように働きかけていく。

 訪日外国人の増加で都市部を中心に宿泊施設の需給が逼迫している。今回のヤフーのサービスは消費者がホテルの自社サイトで予約するため、旅行直前でも空室を見つけやすい面がある。ネット予約の市場が伸びるなか、自社サイトの取り扱いを伸ばしたいと考える宿泊施設は増えている。

 ヤフー!トラベルでは現在、主に「るるぶ」や「一休・com」といった旅行サイトから1万3000施設のプランを転載している。これらを引き続き主力としつつ、今回の買収によりこれまで掲載のなかった、全国のプランもきめ細かく提供できるようになる。

 経済産業省によると2014年のネットの旅行サービスの市場規模は2.6兆円と前年比7.7%増えた。旅行市場全体に占める割合は3割超に拡大したとみられる。

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