1722 ミサワホーム、マンション分譲再参入 17年以降、戸建て依存脱却

〔15.1.4.日経新聞：企業面〕

　ミサワホームが自社ブランドのマンション分譲に約10年ぶりに再参入する。2017年以降に首都圏を軸に年２～３棟ずつ建設し、まず20年までに10棟前後をめざす。消費増税などの影響で住宅需要が低迷する中でも、利便性が高い都心部のマンション販売は堅調だ。ミサワは戸建て依存を見直し、収益源を広げる。

　すでに東京都千代田区のＪＲ飯田橋駅近くに約1200平方メートルの用地を取得した。20階建て以上のマンション建設を想定している。今後も都心部を軸に土地を探す。物件規模は１棟あたり100戸前後の中型マンションが中心となる見通しだ。

　戸建て住宅建設や力を入れている中古マンションリフォームのノウハウを生かす。内装や設備、生活支援サービスなどで独自色を出す考えだ。

　ミサワは04年末に産業再生機構（当時）が支援を決めるなど、経営が悪化していた時期があった。経営再建過程で事業の選別を進め、マンション分譲から実質的に撤退していた。