日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

外為6/8:ドル125円半ばで小動き、ドル高に一服感

2015年06月09日 | 為替全般
[東京 8日 ロイター]        
       ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円
 午後3時現在 125.47/49 1.1119/23 139.52/56
 午前9時現在 125.62/64 1.1100/04 139.45/49
 NY午後5時 125.57/63 1.1116/21 139.61/65

午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル安/円高の125円半ばだった。前週末に米雇用統計の強い数字を受けて急上昇したが、週明けアジア時間にはドル高への一服感が強まった。午前中は利益確定売りが先行し弱含んで推移。午後にかけジリジリと値を戻したが、上昇の勢いは出なかった。

ドル/円は前週末の5日、海外時間に発表された米雇用統計を受けて125.86円と2002年6月以来13年ぶりの高値を付けた。これを受けて週明けのアジア時間には、利益確定売りが先行した。

シドニー市場が休場のため、普段よりは全般に薄商いだったもよう。市場では「急伸後なので、上げ一服感が漂っている」(邦銀)との声が聞かれた。

午前中は日経平均株価が軟調に推移し、ドル/円も125.29円まで下押しされる場面があった。海外投機筋が株式のポジションの一部を手仕舞い、同時にヘッジの円売りポジションもカバーしたとの指摘も出ており、ドル/円の上値の重さの一因となった可能性がある。日本の実需勢の動きは鈍いが、125円以下の水準では、ドルの手当てニーズがあるという。

正午前から切り替えし、午後はじり高推移となったが、上値は重く、伸び悩んだ。

もっとも、雇用統計の良好な結果を受けて、市場では来週に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて「目線は上方向」(邦銀)との見方が根強かった。

米商品先物取引委員会(CFTC)が5日に発表したIMM通貨先物の非商業(投機)部門の取組(2日までの週)によると、円の売り越しは8万5693枚と前週の6万2224枚から増加したが、「ドルが122円台の時は2万枚強だったが、このところ円ショートが急ピッチで拡大している。投機筋が新規のドルロング(円ショート)を構築して
いるのだろう」(外為アナリスト)という。

「まだ積める余地のあるサイズ。実需筋から見ても投機筋から見ても、もう一押しあってもいいのではないか」(別の邦銀)との指摘もあった。

目先の米経済指標としては、11日に発表される米5月小売売上高が焦点になりそうだという。これが強い数字となれば、FOMCに向けて期待が高まりやすく「ドル/円も一段高になりやすい」(先の邦銀)との見方が出ていた。

 CFTCのIMM通貨先物における主要6通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)に対する投機筋のドルの買い越し額は、4月末以来の高水準となった。

ドル買い越し(CFTC発表に基づくロイター算出)は341億5000万ドルと、前週の299億4000万ドルから増加。買い越し額が300億ドルを上回ったのは4週間ぶり。

一方、ユーロの売り越しは16万5512枚となり、前週の17万1740枚から減少した。

朝方から午後にかけてのユーロは1.1084―1.1126ドルの狭い値幅での小動きに終始した。ユーロは5日の海外市場で、円の下げ幅(150ポイント)より大幅な230ポイント下落していた。

一方、財務省によると、4月の経常収支は1兆3264億円の黒字となった。また、5月の銀行による対外債券投資は1兆7444億円の取得超となった。生保の対外債券投資は7814億円の取得超となった。

内閣府によると、1―3月期の実質GDP2次速報は年率プラス3.9%となった。ロイター予想はプラス2.7%だった。


<月内130円が射程距離の声も>

ドル/円の過去数年のトレンドを見ると、動き出すと大きく動く傾向がある、とみずほ証券・投資情報部チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏は言う。

市場では「上値トライで、どこまで行けるかというセンチメントがあるなかで、好材料には反応しやすく、悪材料は無視する傾向が出ている」と鈴木氏は指摘したうえで、最近のドル上昇ペースに鑑みて「今後1週間の上値は127円程度、月内には130円も十分射程距離に入っている」との見方を示していた。


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