日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

時計メーカー、ウエアラブルに続々参入 スイスで見本市、タグ・ホイヤーがグーグル、インテルと提携

2015年03月20日 | PC・モバイル・クラウド
〔15.3.20.日経新聞:国際1面〕
 
タグ・ホイヤーの提携を発表するLVMHのビバー氏(右端)ら(19日、バーゼル)

 【バーゼル=原克彦】世界の時計メーカーが、身につける情報機器、ウエアラブル端末に参入し始めた。19日に開幕した時計と宝飾品の見本市「バーゼルワールド」ではタグ・ホイヤー(スイス)が米グーグル、インテルと提携して新商品を投入すると表明。スウォッチグループ(同)も発売の準備を進めている。米アップルの参入で注目を集める腕時計型端末の市場が活性化しそうだ。

 タグ・ホイヤーは年末までに腕時計型端末のデザインや機能、価格などを公表する。親会社、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)の時計部門トップ、ジャン―クロード・ビバー氏は記者会見で「新たな、最高のスマートウオッチを作る」と語った。

 明らかにしたのは基本ソフトにグーグルの「アンドロイドウエア」を採用することのみ。アップルの機器に対応するかどうかも言及を避けた。

 高級時計のフレデリック・コンスタント(スイス)はスマートフォン(スマホ)やタブレットに接続できる新商品を展示した。外見は通常の腕時計だが、ボタン一つで時間を調整したり、移動距離や消費カロリーのデータをスマホなどに転送したりできる。睡眠時間を計り、眠りが浅いタイミングでアラームを鳴らす機能も設けたという。

 スウォッチグループはタッチパネルで操作する「スウォッチタッチ」で運動量などを計測してスマホに転送できる新商品を12日に披露した。通常のスウォッチでも、支払い機能などを搭載した新商品を売り出す。

 ソニーや韓国のサムスン電子が先行する腕時計型端末の市場規模は、2018年には100億ドル(約1兆2千億円)に育つとの試算もある。時計メーカーには追い風にも脅威にもなり得るが、無視できない存在になったのは確かだ。

 IT(情報技術)企業が情報機器を腕時計の形に落とし込んでいくのに対し、時計会社は従来の時計にデジタル機能を盛り込むことで対抗する。時計らしさを維持することでIT企業との違いを明確にし、ブランド力を生かす狙いがある。

 今後はどこまで自前で開発・生産できるかといった問題に直面する可能性がある。タグ・ホイヤーやフレデリック・コンスタントは米国企業の技術を採用している。スウォッチグループのようにグループ内で電池や電子回路の開発まで手掛けるのは例外的だ。

 腕時計型端末への深入りは、時計のブランド価値を下げかねないとの指摘もある。そんな懸念からか、独モンブランが1月に発表した新商品は時計を従来通りの機械式にとどめる代わりに、リストバンドにスマホを操作したり着信を知らせたりできる端末をつけた。

 日本企業はカシオ計算機が既にスマホに連動するモデルを売り出しているが、セイコーウオッチは「実用時計としての中・高価格帯でやっていく」(服部真二社長)と距離を置いている。

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