日本株と投資信託のお役立ちノート

株や投信の運用に役立つ記事を探します。
(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

金の消費、アジアで急増 中国3.5倍、インドは27%増

2015年03月12日 | 素材:貴金属&レア
〔15.3.12.日経新聞:マーケット商品面〕


 2014年に世界で金の現物を最も多く買った国はインドだった。地金と金貨、宝飾の個人消費量は843トン。これに次ぐ中国は814トンだった。14年に鉱山から掘り出された金の半分超を両国が飲み込んだ計算だ。

 この10年でアジアの金の消費が急増している。金の調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシルがまとめたリポートによると、中国の消費量は04年の3.5倍、インドは27%増えた。タイやベトナムも伸びている。米国は3位だが消費量は10年で半分以下に減った。

 リポートは「金の国際市場でアジアは重要な存在になり、市場インフラの開発で地位を固めようとしている」と指摘する。経済成長に伴い中間層が増えているのが背景だ。先物を含めた市場の整備も進む。

 上海黄金交易所(SGE)は14年、自由貿易試験区で外国人投資家が参加できる仕組みを整えた。シンガポール取引所(SGX)も法人向けの先物市場を新たに創設し、国内に製錬工場を誘致した。今年1月にはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが香港で金取引を始めた。タイでも取引所開設が予定されている。

 一方で日本の存在感は薄い。消費は10年前の6分の1以下に減った。ただ、マーケット・アナリストの豊島逸夫氏は「円に対する信頼が揺らいだとき、金は日本で再び見直される」と話す。

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