(日経9/10:企業総合面)
8月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比16.5%減の1070億2100万円だった。日本工作機械工業会(東京・港)が9日発表した。前年同月の実績を下回るのは23カ月ぶり。中国経済の減速に加え、米国でも設備投資に一服感がでており、輸出が大幅に落ち込んだ。
輸出は31.1%減の593億8300万円だった。昨年12月に過去最高の961億300万円の受注を記録したが、わずか8カ月で4割減った。
輸出が落ち込んだのは、中国でスマートフォン(スマホ)に加え、自動車や一般機械向けの需要も振るわなかったことが要因だ。工作機械大手のオークマは中国での受注が前月比で2割減少。「大企業向けが伸びなかった」(同社)という。
高い水準の受注が続いていた北米市場も設備投資に一服感が出ているようだ。牧野フライス製作所は「引き合いは多いが、成約に至らない案件が増えている」と指摘する。東芝機械は産業機械向けが振るわなかった。
国内は13.6%増の476億3800万円だった。省エネや中小の設備更新を促す補助金制度による押し上げ効果が薄れつつあるものの、設備の更新需要が堅調だった。
国内では「自動車や一般機械で増産投資の動きも出てきた」(OKK)という。ただ、業界では補助金で需要を先食いしてきたという懸念も残っており、先行きを不安視する見方もある。
8月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比16.5%減の1070億2100万円だった。日本工作機械工業会(東京・港)が9日発表した。前年同月の実績を下回るのは23カ月ぶり。中国経済の減速に加え、米国でも設備投資に一服感がでており、輸出が大幅に落ち込んだ。
輸出は31.1%減の593億8300万円だった。昨年12月に過去最高の961億300万円の受注を記録したが、わずか8カ月で4割減った。
輸出が落ち込んだのは、中国でスマートフォン(スマホ)に加え、自動車や一般機械向けの需要も振るわなかったことが要因だ。工作機械大手のオークマは中国での受注が前月比で2割減少。「大企業向けが伸びなかった」(同社)という。
高い水準の受注が続いていた北米市場も設備投資に一服感が出ているようだ。牧野フライス製作所は「引き合いは多いが、成約に至らない案件が増えている」と指摘する。東芝機械は産業機械向けが振るわなかった。
国内は13.6%増の476億3800万円だった。省エネや中小の設備更新を促す補助金制度による押し上げ効果が薄れつつあるものの、設備の更新需要が堅調だった。
国内では「自動車や一般機械で増産投資の動きも出てきた」(OKK)という。ただ、業界では補助金で需要を先食いしてきたという懸念も残っており、先行きを不安視する見方もある。