日本株と投資信託のお役立ちノート

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(主に日経,ロイター,WSJから引用。賞味期限の短い記事は今後省きます)

パソコン用HDD下落 1~3月大口価格、3~5%安 ノート型など販売低迷

2015年03月11日 | 部品:電子部品
〔15.3.11.日経新聞:マーケット商品面〕


 パソコンなどに使われるハードディスク駆動装置(HDD)の主力品が値下がりした。1~3月分の大口取引価格は、2014年10~12月分と比べ3~5%安い。パソコン販売の落ち込みに加え、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)を搭載するノート型パソコンの増加も影響している。

 1~3月分の大口取引価格はノート型パソコン向けの2.5型の500ギガ(ギガは10億)バイト品で1個38.5ドル程度となり、前期比で約3%下がった。デスクトップ型パソコン向けの3.5型の1テラ(テラは1兆)バイト品は1個47.5ドル程度となり、約5%値下がりした。

 HDDはメーカーが3陣営に集約され、13年半ばごろから需給バランスの安定した状態が続いていた。主力品の下落はノート型向け、デスクトップ型向けともに約2年ぶりだ。

 昨年は米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポート終了に伴うパソコンの買い替えで需要が上向いた。好調なソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の新型ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」向けの出荷がHDDの需給を引き締めた面もある。

 だが「XP特需」が消えた足元のパソコンの販売環境は厳しい。電子情報技術産業協会(JEITA)のまとめでは、1月のパソコンの国内出荷台数は前年同月を51%下回る51万7千台にとどまった。こうした状況を受けて「一部のHDDメーカーが安値で販売攻勢をかけている」(HDD大手の営業担当者)との声が出ている。

 調査会社のテクノ・システム・リサーチは15年のHDDの世界出荷台数が前年比1.3%減の5億6千万台になると予測する。ソーシャルメディアの伸長を背景にデータセンターやサーバー向けHDDの需要は拡大するが、パソコン向けの落ち込みを補いきれない見通しだ。

 ノート型パソコンでは、HDDの代替として起動が速いSSDを搭載する製品の比率が徐々に高まっている。ビジネス向けの高価格帯製品が中心で、14年は国内で販売されるノート型パソコンの2~3割程度がSSD搭載となったもようだ。

 SSDは値下がりが続いていて「年5ポイント程度のペースでシェアを奪われている」(HDD大手)。HDDメーカーはデータセンター向けや大容量の外付け向けなど、利益を確保しやすい製品の開発を強化している。

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