くまえもんのネタ帳2

放置してたのをこちらに引っ越ししてみました。

古代へのいざない

2006-01-31 13:08:04 | ノンジャンル

ホテルの前を走っている市電に乗って、宮島に行くことにしました。
ビックリしたのは、この市電、途中から路面電車じゃなくて普通の在来線になっちゃうのね。
で、終点の宮島口からフェリーに乗り換える。


フェリーも3系統もあって、ほとんど待たずに乗れるんです。
さすが、世界遺産!
市電とフェリーなら1時間30分で、JRとフェリーでなら、なんと1時間で着いてしまう。!


さっそく1枚、通りすがりさんに撮ってもらう。
この日は小潮で、干潮は夕方5時。
11時半頃着いたんで、まだ満ち潮の真っ最中だったのかな。


う、美しい!
左右対称の社殿中央からは、海に向かって桟橋のような花道?が突き出している。
それにしても、カメラを向けた瞬間に外人観光客2人連れがあらわれて、この先端で30分近く居座ってたんで、このショットを撮るまでずいぶんイライラしてしまったのだよ。
まぁもっとも、その間まわりにいる鹿なんかの写真を撮って遊んでたんですけどね。
なぜだかホントに良くあることなのだ。
それまでは人っ子一人いなかったところでも、カメラを向けたその瞬間に、視界の中に誰かが入ってきて、そこで用もないのにうだうだしやがる。
まさにマーフィーの法則。>古っ!

知らない人も多いだろうから、ついでにWEB版ってのも。
そこにはこんな事も紹介されていた。
曰く
・見られたくないような問題を起こした時、あなたのサイトのカウンタは飛躍的に回る。
・アクセス数は、コンテンツの質ではなく管理人の痛さに比例する。
ちっ、心当たりがありすぎる自分が可哀想。


んと、この子は、角の感じからすると、2歳かな?
宮島の鹿って、本土のより、なんか小型だねぇ。


本殿の渡り廊下を進んでいくと、中庭に当たる入り江に不思議なものを見つけた。

立て札には
 厳島八景の一
 鏡の池
 水面に映る秋の名月を詠じた
 古歌が多く残されています
とある。
よく見ると海底に丸く石組みが見えるのだが.....

さらに渡り廊下を進んで、岸辺に近い別の中庭に出ると、あった!

潮が引くと池が出てくるんですねぇ。
すごいデザイン!
調べてみると、ここの水は真水の湧き水なんだそうです。
こんな池が神殿を挟んで、ほぼシンメトリーに3つ配されている。
これを神殿から眺めると、なんとまぁ、一種超自然的な感動に満たされるのだねぇ。
この写真じゃ、ただの水たまりにしか見えませんがね。


例の桟橋?から本殿を撮ってみました。
ここをお参りしたときも、まぁ、普通の神社って感じで、特に感慨もなかったのが、僕としてはいささか拍子抜けだった。
だってさぁ、厳島全体がご神体として祀られてて、しかも有史以前からの聖地だって言うんだから、何か感じるかもなんて期待してたんだよね。


でまぁ、何となくこの桟橋?を先端に向かって歩いていったワケよ。
そしたらいきなり、キタ~~~~~ッッッ!!!
突端に着いたとたん、僕の体?心?の中でとんでもない異変が!
それはもう気持ちいいの何のって!
思わず「うわっうわわっ!こりゃ何だぁ~?」って、間抜けな叫び声を上げてしまったほど。
どんな感覚かって言うとね、
洗車場で水バシバシ、ブラシぶんぶん!体も心も強制浄化!
そんな感じ。
はひ~。

ここって、この島全体の何かと交信するためのアンテナみたいな役割を果たしてるんだろうか?
さっきの外人二人連れが、ここから立ち去りがたかった訳が今なら良くわかる。
爽快感と言うのともちょっと違うのだが、妹と行く実家近くの神社で感じるアレのギガ倍、いや、テラ倍の感覚。
体の中を潮風が吹き抜けて居るみたい。

しかし、いつまでもここで、「あぁ」とか「うぅ」とか言い続けてる訳にも行かない。
傍目から見れば、ただの変な親爺だからねぇ。
ここに立たない限り、その理由は誰にもわからないんじゃないかなぁ?


このテラ気持ちいい場所を何の未練もなく離れると(そう言う点で、ここの気持ちよさには習慣性やら依存性というのはなさそうですね)、神殿のあちこちで行われている修復作業が目に入った。
これまでの白木に直接朱を塗り込めるのとは異なった手法を使っているようだ。
柱を黒く塗って、麻布を貼って、その上に褐色の塗料を塗っている。


ことらは、朱を剥がす作業。
朱は、水銀化合物ですから、吸い込んじゃいけませんね。
......あんま、可愛い職人さんは居ませんでしたね。>ちっとも、浄化されてないじゃん!




さて、ロープウエーで一気に弥山(みせん)をめざす。
片道1000円は高いよとか思ったんだけど、乗ってみるととんでもない距離がある。
これなら安いね。


ロープウエーの終点で、またまた妙な看板を見つける。
な、なんだとぉ~?
シュメール文字?
古代ケルト???

今まで何でもなかった岩が、やにわに何か秘密を打ち明けようとしている、そんな感覚に襲われた。
岩一つ一つの表面を丹念に眺めながら、山頂へと向かう。
が、見つけられない。




宗教的なものなら、目立つところに刻まれて居るんだろうとも思いながらも、ひょっとすると、日に当たるところは風化が早いから、こんな岩の隙間に残されてるんだろうかなんて、いちいちのぞき込んでみたりしたのだが。

あった!
もう諦めかけていた頃、山頂付近の岩肌にこんな印が!


この楕円形の文字は

古代ケルト海洋民族のトーテム、守護神「日神ベル」?
んでもなんか違うような。
ん?
下の方にも何かあるぞ!


シュメールの「豊饒の神」?
あれ?.......



中..........田.....?
くっそ~っ!
中田のばっかやろ~っ!
山の中で馬鹿笑いしてしまった。
まんまと一杯食わされてしまった。
あはははは

これを書きながら調べてみたんだけど、何のことはないロープウエー終点のすぐ近くの岩に、ペトログラフがあったんだねぇ。
それも、誰かの手の込んだ悪戯じゃなければ良いんだけどさ。
ちと、負け惜しみ。


で、まぁ、力も抜けて、山頂直下で記念撮影なんかしてみたのだ。
セルフタイマーで撮るなんて、ほとんどやらないんでけどね。
ま、アホ記念と言うことで。
いや、それにしても、山頂付近は霧の中でね、水蒸気が過飽和なために蒸し暑いったらありゃしないのよ。
もう、汗じとじと。

この後ひたすら石段続きという、げっそりなコースを下ったんだけど、途中ロープウエー終点駅へと向かう分かれ道ですれ違った老夫婦に、あとで下のロープウエー乗り場あたりで再び追い越したとき、さすがの僕もちょっとビックリした。
写真なんか撮りながら、結構のんびり降りてきたつもりだったのに。
ロープウエーは確か15分間隔ぐらいで出てたんだと思うのよね。
あたしってば、案外健脚なんかしらん?


海はしっかり引いてるし。
時計を見たら5時だった。
うむ、ぴったり。
砂浜で、鹿が海藻なんか食ってましたね。
潮の引いた宮島も、また別の味わいでした。


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4 コメント

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Unknown (シスコ・キッド)
2006-02-14 17:19:55
くまえもんのネタ帳、楽しんでいます。
広島訪問の際には、宮島に行かれたんですね。ほんとうに美しい島です。夏は海水浴、春は桜、秋は紅葉、そして冬の宮島、特に雪の宮島も幻想的で良いものです。私は、広島出身で、子供の頃から宮島には数え切れない程、行きました。今はサンフランシスコに住んでいますが、今でも宮島は、何度行っても飽きない所です。弥山からの瀬戸内海の眺望は、格別ですね。くまえもんさん、秋に一度、宮島の紅葉を見に行って下さい。ロープウエーの駅に行く途中の紅葉谷の紅葉、見事です。
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Unknown (くまえもん)
2006-02-14 18:47:34
はじめまして、シスコ・キッドさん
今度妹を連れて行ってこようと思ってるんですよ。
春頃を予定して居るんですが、秋も良さそうです
ね。
実は、宮島は父方のじいさまの実家があるそうで、
今回は急に思い立っていったものですから、どの辺
に実家があったのやら。
もっとも、突然遠い親戚が訪ねていっても迷惑で
しょうけどね。
そんなこんなもあってもう一度行っておこうかと
思ってるんです。

今回ビックリしたのは、ロープウエーから見下ろし
た谷筋に、赤い実を枝にたわわに着けたそれはみご
とな樹を、何本も見つけたことでした。
初めて見る樹なんで調べてみたら、タマミズキって
言うんだそうです。
いやぁ~、こんな素晴らしい樹が日本にもあったな
んて、しらなんだわぁ。
庭にぜひ1本欲しいような、そんな素敵な樹との出
合でした。
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Unknown (ゆたか1968@広島)
2009-06-09 20:18:45
 地元民でごんす。

 えーと、ご承知かも知れませんが、ペトログリフとペトログラフは別物だったりします。
 後者は神代文字とかと同類のものかと。
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Unknown (くまえもん)
2009-06-09 20:34:36
ぺろぐり?>ボカバキッ!
http://www.uwashin.com/2001/new/newback72.html

http://homepage2.nifty.com/yagumo/miyazima.htm
獅子岩展望台の案内板が「ペトログラフ」になってるので、あえてそのままに。

http://f1.aaa.livedoor.jp/~megalith/sonohoka3tyozindai.html
※日本では「ペトログラフ」の名称が通っていますが、これは応用範囲の狭い和製造語であり、世界的には「ペトログリフ」が通用しているので、後者の名称に統一しています。


今度行ったら、「中田」じゃなくて本物を撮ってこようと画策中。
A(^_^;

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