庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

秋風とともに玄鳥去る

2023-09-18 08:52:12 | 日記・エッセイ・コラム

二十四節気七十二候、白露の末候(9/18~9/23)は、
玄鳥去(つばめさる)」です。

春先にやってきたつばめたちが子育てを終えて、この頃から
徐々に暖かい南の国へと帰ってゆく頃です。

燕は古くから、農村部では穀物を食い荒らす害虫を食べてくれる
益鳥として大切にされ、商家でも燕の巣は商売繁盛の印とされ、
巣立った後も巣はそのまま残しておく家が多い。 

雛が巣立ったあと燕たちは、集団で河原などをねぐらとして
暮らしています・・

そして秋風が吹き始めるとみんなで南の国へと渡っていきます。 

ですが、また来春になれば巣をかけた同じ場所に、戻ってくると
言われています。 

 夏に子育てをしていたつばめたちの姿を見かけなくなったら、
秋も深まってきた証拠です。

再び来春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです。

来年、春になったらまた逢いましょう!。

 落日の なかを燕の 帰るかな ーー与謝野蕪村ーー

春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを
感じさせるとともに、秋の夕暮れを情感込めてシンプルに表
した、蕪村の句です。 


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