秋の訪れとともに、草むらから聴こえてくる虫の音の中でも、代表的なのはコオロギの
鳴き声ですが、鳴くのは繁殖期を迎えたオスです。
鳴き声のしくみは、バイオリンのように右側前翅の裏側に付いている、ヤスリのような
ギザギザ(弓)と、左側前翅の端に付いている、波型の模様(弦)をこすり合わせること
により、あのきれいな音色を奏でているそうです。
ところで、虫達は状況に応じて、三種類の鳴き声を使い分けているそうです。。
たとえば、エンマコオロギの場合、「コロ コロ コロ」とよく通るきれいな声で鳴く場合は、
ひとり鳴きで、オスが縄張りを主張する時の鳴き方です。
低く弱い声で「コロ コロ リー」と鳴く場合は、メスに求愛するときの誘い鳴き。
「キリキリキリ」と、短く強い声で鳴く場合は、他のオスが近づいてきた場合に威嚇する
鳴き声だそうです。。
また、温度や湿度によって鳴き声や音質が微妙に変わり、気温が高いとテンポが速く
なり、低いとテンポも遅くなるそうです。
虫の音を聴くと癒やされる気がしますが。。通常人が心地よいと感じる音の周波数帯は、
1~6キロヘルツの範囲にあるそうで、虫の鳴き声は4キロヘルツ以上が多いので聴い
ていると心地よくなり、リラックス出来るのだそうです。。
静かな秋の夜長に、虫の音が聴こえてきたら、じっくりと鳴き声を聴き分けてみるのも
楽しいかもしれませんね!
エンマコオロギ。
(画像はweb図鑑より借用)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます