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ロバート・ハリスの自伝 @『エグザイルス 放浪者たち』

 

 平日の昼にFMで放送されている「Otona no Radio Alexandria」。そのDJをしているロバート・ハリスさんの自伝です。たぶんハリスさん初の本だとおもいます。1997年出版で、かなりのベストセラーになったようです。

 

 小生、“この手”の本を読んだのは20数年ぶりですね。以前読んだこの手の本ってのは、御多分にもれずで、村上春樹の『遠い太鼓』、沢木耕太郎『深夜特急』です。はい。

 

 このハリスさんの本の内容は、高校を卒業して、ソ連、ヨーロッパ、トルコ、アフガニスタン、いったん日本へ帰国し、アメリカ留学、再び日本へ、大学入学、東南アジア、バリ島、オーストラリアと波乱万丈の「エグザイル(放浪者)としての旅と自己の精神の流転の記録」とでも言えばいいでしょうか。

 

 それにしてもこれだけの長い長い人生の旅を、350ページの一冊の本にまとめているもんだから、例えてみると、youtubeの動画を1.5倍速で見ているよう感じでした。「深夜特急」の全6巻とは言わないけど、せめて1000ページくらいに増やして書き込んだ方が、よりハリスさんの思いが、読者に伝わるような気がしました。

 

 終章近くで、ビクトル・ハラについて触れているのも、ハリスさんらしいですね。今はもう、彼の名を知る人はほとんどいないでしょうね。

 

 

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