goo

被災地で「買い物支援」はありなのか? @ 0泊3日バスツアー


 突然ですが・・・気仙沼に行って来ました。しかも往復夜行バスの0泊3日。年齢を顧みない無謀な旅?です。

 22時20分に仙台行きの北鉄バスが金沢駅を出発。運転手は、もちろん2人体制です。3列シートで、かなりフラットにリクライニングできるので、快適とは言わないけど、夜行列車よりははるかに楽。肝心のお値段ですが、往復割引で片道8450円です。早朝 仙台駅に無事到着。

 で、何をしに気仙沼か??ですが、宮城の地元の小さな観光業者が「食べて、買い物して被災地を応援しようツアー」を企画したのです。仙台駅集合解散の日帰りツアー。8:20に仙台を発って 11:00前には気仙沼港に到着。


 日頃テレビで見ている光景が、現実に広がっていました。さすがに、市街地のがれきは撤去されていましたが、実感したのは、「復旧には優先順位がつけられている」ということです。優先順が低いとされたものは、基本的に被災直後のまま。崩れた建物もそのまま。陸に乗り上げた船もそのまま。市街地から外れた地区では、ガードレールにびっしりとこびりついたがれきすら、そのままでした。(それらの写真は 既に多くの人が伝えているから、掲載しません)

 しかし・・・・、人は生きなければならない。そのためには仕事や営業を再開しなければならない。商売をしていた人は、長屋みたいな2階建てのプレハブで営業されていました。ハンコ屋さん 八百屋さん 酒屋さん、雑貨やさん・・・ 普通の街にどこにでもある普通の店です・・

 ところで、もともと気仙沼は 全国から漁師さんが集まってくる港町でしたね。数か月ぶりに陸に上がる海の男たちが集まれば、それに呼応して、女性のいる酒場ができるのは世の必定。以前 震災前の「港町気仙沼」を特集したテレビを見たことあるけど、店のママさんも、何日の何時にどの船が入港するか、携帯電話の情報サイトで、全部お見通しです。その時間に合わせて お目当ての船員さんの携帯にダイレクトコールしまくってました(笑)。まるで疑似餌に集まる魚のように(いつもと立場が逆)、続々と男たちが集まって、一網打尽(笑)にされていました。

 でも震災後は、港の設備はまだ復旧していないので、本来は気仙沼港に入ってるべき漁船も 別の港に入港する。そもそもスナックなどの店舗も跡形もなく破壊されているわけです。それでも、今風のギャル?を集めて、プレハブで再開してるバーと言うかスナック?もありました。さすがに昼間は酒はだしていなかったけどね・・

 現地で 案内してくれた女性ボランティアガイドさんは、ご自身、昨年8月に避難所から仮設住宅に移ったばかりとのことでしたが、「もともと三陸は津波の多い所で、自分も高校生の時、チリ地震の津波も体験した。でもさすがに、今回は“想定外”だった。自分も焼死を覚悟した」とお話しされていました。そうでしたね、気仙沼の場合、大地震、大津波に加えて 大火災があったんですよね。

 別れ際に「また来てね。まってるわね~」と素敵な笑顔でお見送りしてくださいました。逆にこちらが励まされました。演歌じゃないけど、気仙沼の女に「待ってるわよ~」と言われりゃ また行かない訳にいかんよね(笑)
 
 そういうことも全部含て、今回、改めて感じたのは 働き、生活してゆく人間のたくましさですね。で、肝心の買い物支援の中身ですが

 食べる方は、めかぶうどん 海鮮丼 カレーと 3軒まわりました。胃が苦しいです。
 買い物は、 刺身わかめ、ホヤの塩辛、かつをの角煮 の3点です。

 もちろん、別々の店です。

バスは夕方に仙台駅に戻り解散。仙台発の金沢行きの北鉄の夜行バスに備えて、夜の仙台の街に睡眠薬補給にレッツゴーしたのでした・・。

 ところで、今回往復夜行バスで行ったのは、まったく僕の個人的なスケジュールのため( だって 金曜に仕事したあと出かけ、日曜の朝には金沢に帰ってこれるんです!!こりゃいよねえ )ですが、時間に余裕のある方は、飛行機なり新幹線なりで、現地で、前泊後泊して、ゆっくり往復してくださいね

 いわゆるボランティア活動ではないけど、現地の旅行会社の企画に乗っかり、現地に立ち、現地の人の話を聞き、現地の食堂で食べて、現地の店で買う・・ こういう「買い物支援」もありかなと思いました。

 被災地で、ご商売を再開された方は、観光でもいいから、被災地に来て、お金を落として欲しいと、率直に思ってます。その一方、「観光客に気安く来てほしくはない」と思う方も当然いらっしゃると思います。

 どちらも真実ですね。そしてどちらも、まだまだ復興どころが、復旧すらままらない現実を伝えてほしい、私たちを忘れないでほしい と 思っているように見受けられました。

 




 

 

 
 


 
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 本町2丁目界... 生命力あふれ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。