
むのたけじ氏が亡くなって そろそろ3週間になろうとしている。ちょうど先月から、氏の講演集『戦争いらぬやれる世へ』を読んでいたところでした。この本のP125に『詞集たいまつⅣ』からの引用として、次の言葉があります.
新聞記者になろうとする青年よ。
最初の1年は、自分から進んで読者獲得・紙代集金の仕事をやりなさい。
一人の読者を得ることがどれほど難儀か
1部の代金をわが手にのせて受け取ることがどれほど有難いか
それを十分にわが身に刻み込みなさい。
ペンを動かすのは、それからのほうがよい。
最初の1年は、自分から進んで読者獲得・紙代集金の仕事をやりなさい。
一人の読者を得ることがどれほど難儀か
1部の代金をわが手にのせて受け取ることがどれほど有難いか
それを十分にわが身に刻み込みなさい。
ペンを動かすのは、それからのほうがよい。
これ至言ですねえ。冒頭の「新聞記者になろうとする・・・」を「社会運動に関わろうとする・・」に置き換えてみたらいいと思います。自分の怒りや不安を世の中に「コール」する活動が昨今の主流ですが、あなたが今そうしている正にその瞬間にも、汗まみれ泥まみれになって這いつくばるように働き続けている普通の人々がいる。その心の「汗と涙」に 自分はどれほど寄り添えているのだろうか? と自問することを静かに呼びかけた、僕にとっての武野武治氏の「ラストメッセージ」です。
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