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むかし、写真は 貴重品だったよね


 僕が子供のころ、カメラを持っている人は珍しかった。写真は貴重品だったね。

 親戚の羽振りのいいおじさんがたまにやってきて、「おーい 写真撮るぞ」と言われりゃ、みんな喜んでいた。なので、いま僕の古いアルバムの子供の頃の写真(もちろん白黒)は、みなそうやってとってもらった写真だ。

 我が家にカメラがやってきたというか、親がカメラを買ったという記憶がない。たぶん我が家では、カメラを所持したことはなかったんだろう。そのうち、富士の「写るんです」の時代になり、普通のカメラを高い金出して買う必要もなくなったしね。

 
 そして世の中は デジカメ時代に。昔のフィルム時代と異なり、枚数を気にせず、思う存分撮れるようになった。たしかに写真も、今時の風潮に乗って「大量生産(撮影)」「大量消費」「大量廃棄」だね。

 でも、別に資源を浪費しているわけではないし、その分、素人カメラマンの腕もあがったように思う。

 しかし、街のカメラ屋さんに現像を頼みにフィルムを持って行って、仕上がった写真を撮りに行く日のワクワク感は もう体験することはない。

 それに合わせて、街のカメラ屋さんも姿を消していったね。

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