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きままなドライブと写真、そして映画

晴れの日はドライブ・写真、雨の日は映画、曇りの日は・・・迷う

Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-85mm F3.3-4.0

2022-12-05 20:35:53 | Weblog

CONTAX RTS Ⅲ の修理依頼先から連絡があり、修理代見積もりは36,000円だった。
電源ON・OFFの故障、ファインダー内液晶表示の故障以外に、シャッター、ミラーなどの経年劣化による修理箇所があるとのこと。
ちょっと予想を超える金額だった。

そもそも、フィルムとは完全に決別してしまっている。
所有していたフィルム一眼レフとレンズは全て処分済。
現像後のフィルムをチェック(ピンボケ、手振れ)するためのライトボックス2台とルーペも処分済。
それまで撮りためたたくさんのフィルムも、「全て駄作」と割り切って、全部捨てた。

デジタルカメラはランニングコストがかからないが、フィルムカメラはランニングコストがかかる。
まず、フィルム代。かつて愛用していた富士フィルムのリバーサルフィルム、ベルビアISO100は36枚撮りで1,980円。
36枚撮りリバーサルフィルム現像代は、スリーブで1,790円、マウントで2,320円。
さらに、フィルムをデジタル化しようとすると、スリーブで1本1,414円(画質レベルや業者により価格差あり)。
プリント代は別として、トータルでは、36枚撮り1本で5,000円ぐらいかかる。

デジタルカメラはフィルム代、現像代がかからないので、100枚、200枚をすぐ撮ってしまうが、フィルムカメラではそうはいかない。
一発必中。気楽にパチパチ撮るなんてとんでもない。無駄撮りできない。

再びフィルムで写真を撮ろうとすれば、少なくともライトボックスとルーペは買わなければいけない。
それに、フィルムのデジタル化を自分でするとすれば、スキャナーかフィルムデジタイズアダプターを買わなければいけない。

36枚撮りフィルム1本に5,000円のコストをかけて、満足できる写真が何枚撮れるのか・・・
多分、たいした写真は撮れないのでは・・・
などと考えてしまうと、CONTAX RTS Ⅲで写真を撮ろうという意欲がだんだん後退してくる。

ただ、修理をすれば、義父の遺品のたくさんのカメラのなかから、このカメラだけは完全に息を吹き返した状態で手元に残ることになる。
いろいろ考えた挙句、どれだけ使うかはともかく、持って帰ったのも何かの縁かもしれず、修理を依頼することにした。
修理がたてこんでいるらしく、出来上がりは3ヶ月後になるとの回答は予想外だった。

修理が出来上がるまでの間、CONTAX RTS Ⅲに装着されていたレンズ、カールツァイス Vario-Sonnar T* 28-85mm F3.3-4.0 をデジタル一眼レフに装着して撮ってみることにした。




カールツァイスのレンズは、初期型AEと改良型MMがあり、初期型AEは絞りの目盛りがすべて白文字であるのに対し、改良型MMは最小絞り値が緑色になっていることで見分けられる。
AEとMMは絞りの形状が違っており、AEのボケは「手裏剣ボケ」と呼ばれ、評判が良くないようだ。
それぞれ日本製とドイツ製があり、AEJ、MMJ、AEG、MMGと4タイプとなっているが、このレンズは日本製なのでMMJということになる。



このレンズは、単焦点に迫るズームレンズと評価されていたらしい。
「T*」のマークはカールツァイス独自のコーティングがなされていることを示し、逆光に強く、ゴースト、フレアが出にくいと言われている。

デジタル一眼レフEOS 5D Mark IV にこのレンズを装着するため、レンズマウントアダプターを購入。3,600円(ヨドバシ)。


説明書も何もついてないのに驚いたが、確かに、説明書なしでも装着の仕方はすぐにわかった。
装着してみると、レンズ口径82mmはやっぱりデカイ。


カメラの設定は撮影モードを「AV」か「M」にするだけ。ピントは当然自分であわせる。
「AV」にすると、カメラの方でシャッタースピードとISOを決めてくれるので、そちらに設定。
とりあえず、部屋の中で撮ってみた。

広角端 絞り開放F3.3 28mm 1/40秒 ISO320


望遠端 絞り開放F4.0 85mm 1/50秒 ISO500


まー、これでは、全然わからない。
やっぱり、外で撮らないと。
ISO100のフィルム、ベルビアを装填してCONTAX RTS Ⅲで撮るより、EOS 5D Mark IVで撮る方がずっと楽そう。

外に持ち出すのを楽しみに、いったんレンズからアダプターを外そうとしたら、外れない!!!
説明書がないので、外し方がわからない。
焦る気持ちでネットで調べたら、小さなバネを指で押さえながらアダプターを回すという外し方がなんとかわかった。
しかし、指の押さえ方が足りないのか、アダプターを回す力が足りないのか、アダプターはうんともすんとも動かない。
このままではCANONでは使えるが、CONTAXでは使えない。
ヨドバシカメラに行って外してもらうしかないのかと思いながらも、悪戦苦闘を重ねた。
そして、一人では外せないことがわかった。
指でなく小さなマイナスドライバーをバネに差し込んで、それを妻に一定方向に押してもらった状態でアダプターを力を入れて
回す。
外れた!
やれやれ。





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