カワセミ撮影の醍醐味は、カワセミが水に飛び込んで魚を咥えて水上に飛び出す瞬間を撮影することである。
止まっていた枝から飛び出して魚を咥えて戻ってくるまで、あっという間の出来事で、わずか数秒。
ほんの一瞬のその姿を撮影することは難易度が高いが、ジャスピンでその姿を捉えたとしても、それはスタートラインにすぎない。
ただ捉えただけでは満足感がない。
羽の形や顔の向きなどカワセミのカッコいいポーズ、背景の美しさ、水しぶきの迫力ある勢い、水面の色や模様・・・
そういう要因が満たされて満足感が味わえる。
当然、そういう満足感は得られないわけで、「今度こそ!」と思ってハマっていく。
福岡でのカワセミの撮影環境では、そのスタートラインにすら立てない。
京都某所でカワセミを撮り始めた頃の写真レベルに及ばない。
京都某所の川よりも川幅が広く、カワセミまでの距離が遠いのも一因。
距離感がつかめなくて、エクステンダーをつけたり外したり。
AIサーボ(追尾機能)や測距エリアモード選択の設定もいまいち決定的な感触がつかめていない。
でも、撮っていれば、そのうちスタートライン程度の写真が一枚ぐらいは撮れるかもしれない。