2010年1月7日に茨城県のぴーす犬舎で生まれた小雪。
今日は11歳のお誕生日です。
お誕生ケーキを作りました。
毎年、1月7日の朝一緒に食べる七草粥も作りました。
小雪はお家の中にはいませんが、フガフガいいながら数秒でたいらげる姿が見えるようです。
昨年12月26日の朝、小雪は逝きました。
脾臓血管肉腫でした。
小雪の脾臓に大きな腫瘍がみつかり、破裂出血を防いで貧血を改善するためにも摘出手術をしました。
摘出した脾臓を見て、かあちゃんはそれなりの覚悟をしましたが、
どんな病理検査結果が出ようと、手術して家へ戻り、残された時間を…と信じていました。
でも、小雪は今日退院できるという日の朝、すーっとかあちゃんの手を離れていってしまいました。
誰の手をわずらわせることもなく、眠ったままの姿で旅立ちました。
お家に帰り、ぴーす犬舎から小雪がやってきた時のバスケットに入っていたタオルを敷いて寝かせました。
その日から3日間、お家でとうちゃんとかあちゃんと手をつなぎながら、話をしながら過ごしました。
顔も体も本当に綺麗なままで、においも全くなく、体液1滴も出ず、小雪は寝ていました。
さらさらヘアもそのまんまでした。
まさに「眠り姫」…でした。
脚だけは最後まで柔らかく、肉球もぷにゅぷにゅで、握りしめてマッサージしていると、ずっと暖かいままでした。
2020年12月29日、小雪を車に乗せて家を出発し、小雪が好きだった公園や海を回りました。
仲よしだった茶々丸くんともお別れができました。
家族葬をして、いっぱいのお花で包みました。
午後3時、最後のお別れをしてから、小雪は晴れ渡ったお空へ向かいました。
2010年3月6日にこの家にやってきてから一緒に暮らしてきた10年10か月。
小雪の体に触れることはもうできないけど、
一緒に生きてきた時間は永遠だね。
小雪と歩き、小雪とご飯を食べ、小雪と遊び、小雪と眠った…
小雪を愛することでかあちゃんは本当にたくさんのことを経験し、
本当にたくさんのことを考え学び、たくさんの感情で溢れました。
小雪はこのお家での暮らしのやり方を一生懸命覚え、受け入れ、
何も言わずひたむきに生きてくれました。
かあちゃんはほんとに楽しくて幸せだったけど、
小雪も楽しいことや嬉しいことがたくさんあったと思いたい…。
いっぱい手術して辛い思いもしたけど、それらもすべてあるがまま受け入れて、
かあちゃんの横で微笑んでいてくれました。
ご近所さんに小雪ばあちゃんと呼ばれるようになったけど、
まだまだマイペースでいっしょに歩いていけるねと思っていました。
最後まで散歩もして、目を輝かせてたくさん食べ、きちんとトイレで完璧に排泄し、
変わらない暮らしができていて、このまま続くことだけを願っていました。
普通の姿、可愛いままの綺麗な姿をかあちゃんの心に刻み付けて、
ひとりで天に還ってしまいました。
小雪の姿が見えなくなって、かあちゃんの時は止まってしまいましたが、
小雪は、自分の体をはって、自分の命をかけて、かあちゃんに大切なことを伝えてくれたのだと思っています。
ありがとう、小雪。
おつかれさま、小雪。
小雪にたくさん甘えちゃってごめんね…。