blog ちぎょらく

煉瓦・煉瓦刻印・軍の遺構・近代建築など明治・大正・昭和の歴史に関心が有りブログでアップしていく予定です。

ヤマビルの記事の訂正を兼ねて→クチクラ層→抗体

2007-07-12 00:36:51 | アウトドア

6月29日に書いた「風折滝」の記事の中のヤマビルの記述。

その後、少し違っているのようなので訂正を兼ねてm(__)m

一、「ヒルジン」と言う物質は、血液凝固阻止作用のみで麻酔作用は別の物質のようです。・・・・ヘパリンが発見される以前は例えば、手術後の瘀血を取り去る目的でヒルそのものに部位を吸わせたり、肩こり治療に使ったりって事は実際あったみたいです。ヒルジンと麻酔作用の物質を両方出すとは・・・恐るべし(笑)

「ヘパリン」が血液製剤故のBSEの危険性(今は豚の物を使ってるようですが)や副作用から考えても今でも通用するような・・・実際、健康食品ではヒルを使ったものがありますが^^;

二、「温暖化→ヤマビルの増加」みたいな事を書きましたが、「ニホンジカ」の増えすぎが一番のようです。(そういえば風折滝の近くには幼鹿の白骨がありましたが)。これはニホンジカやカモシカの足の構造にヤマビルが適応したもので・・・以前の私のブログもしくはネット検索で沢山出てきますので^^;コメントは差し控えますが・・・温暖化→環境の変化→鹿の異常増殖→ヤマビルの増殖と考えるのはちょっと暴力的かな?

三、ヤマビルが感知するのは「二酸化炭素」のみではなく「体温」もあるようです。(凄いセンサーをお持ちのようで・・・)

四、葉の上から落ちてくる事実は、はっきりはしません。私が見た、落ち葉の下から這い出して、尺取虫のようには事実ですが・・・でもこれ本当かも・・・

媒介される病気が無く、結構好意的に?捉えられているwebの記事も沢山見ました。例えば、友人?の少ない山の中でのキャンプではヤマビルに競争させたりとか(笑)

ヒルは蚊なら日本脳炎、マラリア、ダニならツツガムシ病とかいった媒介病が無いのと、吸血方法が血液を吸い取るだけというのも理由の一つのようですが(ダニは必要な成分だけ取り入れて後は宿主に戻す・・・このときに病気を移すらしい)

余談ですが、ダニがなぜ体重の何百倍の血液を体内に取り入れるか・・・これは、硬い「クチクラ層」の軟化をしているかららしく・・・クチクラ層:人間では髪の毛のキューティクル、植物にも細胞壁の上にこの層があるらしいです。

あと、抗体の面白い記事も・・・ヤマビルは一度吸血した同じ宿主(ホスト)から再び吸血行為を行うとその固体は死滅するらしいです。これはホストの中に抗体が出来るためのようで・・・これは蚊や蚤、ダニにも同じように繰り返し刺されているとだんだん刺されなくなり、刺されてもホスト側の症状が酷くならないようになるらしいです。

そういえば、私も今頃の時期、山に行くと確実に「ブヨ」に刺されてますが(風折滝でも耳を刺されました)腫れなくなったな・・・以前は右手が腫れてえらいことになったんですが・・・

最もこの抗体、数年経てば無くなるようですが(笑)