
橋本坊は足利氏の祈願所でした。足利氏は、平安時代後期に石清水八幡宮社頭で元服し、「八幡太郎」と呼ばれた 源 義家の孫・義康を祖とする武家の名門で、室町幕府を開いた足利尊氏から約240年間のわたり日本を統治しました。
室町幕府3代将軍である足利義満の母、良子は、石清水八幡宮寺の長官を務めた家である「善法律家」の出身であったことからゆかりが深く、足利将軍の多くは生涯に何度も参詣し、放生会(現在の勅祭・石清水祭、9月15日)も執り行いました。橋本坊には世に名高い八幡太郎義家の産衣や甲冑がありましたが、宝暦9年(1759)の火事で焼失し、今は石垣だけが残されています。
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