大安寺旧境内附石橋瓦窯跡
大安寺とは平城京(奈良市)に造営された官寺で、東大寺建立までは官寺筆頭寺院の地位にありました。この大安寺創建期の瓦を焼いた窯が石橋瓦窯です。
平成14年度の、道路整備と町施設建設に伴い新たに2基の窯跡が発見されました。そのため井手町では、橋梁を設け遺跡を保存することにしました。この窯跡は天平19年(747)の『大安寺伽藍縁起井流記資材帳』にみえる大安寺所有の「棚倉瓦屋」であると推定されています。
奈良時代初期の官寺の瓦生産地と供給地が文献資料と発掘調査両面から裏付けられる初めての例となりました。このため平成17年度に「史跡大安寺旧境内」関連施設として、名称変更のうえ追加指定されました。
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