#1319 新色と廃番と密かなる顔料変更(1)

今日は安売り期間中の画材屋さんに行ってきました。
しばらく画業をお休みしていたので以前の安売りの際に買った画材の蓄えがたくさん残っていましたが、次の安売りまでに無くなりそうな絵の具や紙などもあって、ちょっと補充するお買い物です。

そして、絵の具売り場に行ってびっくり！
ホルベインの水彩絵の具が大幅変更されていました！

（変わったのは何ヶ月か前だったようで、今ごろびっくりするのは遅すぎですが…）

メーカー発表によると「（全１０８色中）廃番１１色、新色１１色、色名変更３色」とのことです。

げ…、わたしの主力３色絵の具のうちの黄色（インディアンイエロー）が廃番…
う～ん、また新たな黄色を探す旅に出なければいけません…
うえ～、マースイエローも消えてました。準主力級として活躍していた色でしたが…

それで、主力３色うちの赤と青は健在なのか…ん～ん？　あ～！　健在じゃない！

メイン赤に使っているクリムソンレーキの顔料成分が変わっている！？
上の写真は元（上）・新（下）のクリムソンレーキです。
元は単一顔料（PR23）だったのが、新は三種混合（PR177+PV122+PV19)になっています。（「PR23」などの表記は顔料の種類毎に決められた記号です）

あわてて、ほかの色のチューブも見てみたら、メーカー発表の変更リスト１１色以外の絵の具でもかなりの数で成分が変わっていました。
成分がこっそり変更になったものは、わたしが使っている色に限定しても６色ありました。あまり色数を使わないわたしにとっての６色は大きいです。
ほかの色は全部詳しく見たわけではありませんが何色か変更されているのを見つけました。

普段使っていない色の絵の具でもなぜわかったかと言うと、お店の売り場には新成分と旧成分の絵の具が混ざって置いてあったからです。
新旧区別無く同一の商品として並んでいるので、お客さんの多くは知らないで買っていくのでしょう。
知らないで買って気が付かないようならそれで問題ないというのがメーカー側の言い分なのかな？　そういうのはあまり感心しませんね。

まだ実際に使っていないので何とも言えませんが、けっこう影響ありそうです。
え？　「このは紅葉の絵はそんな繊細な色遣いをしていないだろう」ですって？
返す言葉はありません…