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レ・ミゼラブルを見て考えたこと

2017-06-04 11:42:21 | 考える

先日、ふとしたことから、帝国劇場のレ・ミゼラブルを見に行きました。
30年間も、上演されているものを初めて、観劇自体も久しぶりでした。

演者の方も素晴らしく、日本のミュージカルの水準の高さに驚きました。

約2か月の上演期間が補助席の前売りまであり、主役級はトリプルキャスト、オーケストラピットに開演前に人々が押し掛ける。
劇団四季の上演会場が増え続け、ミュージカル俳優が注目される。

マスメディアだけを見ていても、街をあるいていても、流れの変化を感じることはできていました。

ライブエンターテイメント業界の市場規模などについては、こちらのページに紹介されていますが、年々規模が大きくなっているようです。

5000億円超えのライブエンタ市場 急成長の舞台裏
日経エンタテインメント!2016/8/25
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO05034590Q6A720C1000000



このレ・ミゼラブルの重要なキャラクター「マダム・テナルディエ」を鈴木ほのかさんが演じていました。

鈴木ほのかさんの名前を覚えていたのは、NHKの「音楽・夢コレクション」という番組が好きで良く視ていたから。

同役のトリプルキャストの森公美子さんや、大好きな戸田恵子さんも出ていて、とても音楽性あふれる番組でした。

当時よりも、市場が拡大し、才能あふれる方たちも増えているのなら、マスメディアがなぜこの業界を活用しないのでしょうか?

エベレット・M・ロジャーズ(Everett M. Rogers)が示した、イノベーションが普及する過程を示した図があります。



主観的ですが、マスメディアは、図のレイトマジョリティ:後期多数採用者が認知したコンテンツ、つまり、人や受け入れられる番組構成を確認したうえで、視聴率を上げようとしているのだと、思います。

劇場にいるとき、これだけの、才能のある方々いるのに、それを楽しみに待っているファン層があるのに、マスメディアを通じてエンターテイメントを発信することが出来ていないのは、とても残念なことだと感じました。

ただ、それは演目をそのまま放映することではなく、先の番組のように個性を生かす番組があれば楽しいなと思います。

ここの所、年に数回音楽のライブに行きます。

そこに至った経緯はふとしたきっかけで、ライブ映像を見たことからで、マスメディアで受けるイメージと違う迫力に圧倒されたのがきっかけでした。

ライブの良さはそれとして、そこにある大きなエンターテイメントを生かすことで、新たなマジョリティ(多数採用者)をつかみ、大きな市場が生まれてくるのではないかと思います。

マスメディアが、右に倣えのコンテンツを脱皮してくれると、もっと、夕方~深夜の時間が楽しくなるのになと思います。