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統計的確からしさと「行動」 その1

2019-06-30 09:09:02 | 考える

 

母が世論調査をTVで見て、1000人しか答えていない調査を一般論にするのはおかしいとしきりに気にしています。

標本調査の方法については、統計学による裏付けがあるもので、結果、どの調査でもさほどばらつきの無い結果が出ているのだと説明しようと思いましたが、いくつかの疑問が浮かびました。

若い世代は、家に固定電話を引かない場合も多いはず。固定電話だけの調査では偏りがあるのではと考えました。ある新聞社の調査を見ると、携帯電話も対象にしているとのこと。それならば、世代の偏りは防げているのかな?

特殊詐欺など、なりすましの電話が増えています。固定電話では留守電機能の活用が勧められています。このような状況の中で、新聞社名を言われても真偽のほどを疑い、自らの考えを表明することは個人情報の流出になることを恐れ、回答しない人が増えている可能性もあります。そう考える人の年齢、性別、その他の属性に、ばらつきがあったとしたら、回答の偏りがあるのではないかな?

人の心の動きやそれによる行動までふまえて経済を考える「行動経済学」がノーベル賞の受賞によって多くの人の知るところになりました。

最初の職場で口伝で教えてもらった小売りの知恵が、学問になったような気がしました。もちろん、商業についての著作から先輩方が得ていたものもあったのでしょうが、現場の事例に落とした話でした。

「行動経済学」の解説書の中には、小売りの知恵を理論的に考える説明がされているものもあります。現場により近い考え方が重要になってきていると、学問が現場に拠ってきていると考えることもできます。

既に、「統計」も「行動」を踏まえているものかもしれません。

ただ、世論調査は数字と示されるものです。この数字を信じるべきかどうか、考えてしまいます。

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写真は、母の趣味の花壇の花です。



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