KONASUKEの部屋

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ヒロオビトンボエダシャク蛹・脱け殻?20200528

2020年06月11日 | チョウ目
ヒロオビトンボエダシャクの蛹。
ちょっと不全があるようですね。
無事、羽化出来ると良いのですが。
蛹は鮮やかな、濃いレモンイエローって感じ。

これは抜け殻でしょうか?
幼虫の脱皮殻の色から、ヒロオビトンボエダシャクではないか、とは思いますが。
無事、羽化したのか?
アリなどに捕食された痕なのか?
ヒロオビトンボエダシャクは、ウメエダシャクよりも蛹化・羽化の時期が早いようです。

ウメエダシャクの前蛹(アリによる捕食個体を含む)・蛹が計17頭のところ、ヒロオビトンボエダシャクの蛹・脱け殻が計2頭ですから、個体数はぐっと少ないですね。
ウメエダシャクが広食性なのに対して、ヒロオビトンボエダシャクの食草はツルウメモドキ1点であることが関係しているんでしょうね。

分類:チョウ目シャクガ科エダシャク亜科
翅を広げた長さ:48~58mm
分布:北海道、本州、四国、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:6月~8月初旬
          幼虫(卵?)で冬越し
エサ:成虫・・・花の蜜(クリ、ヒメジョオンなど)
   幼虫・・・ツルウメモドキ、マユミの葉
その他:前翅の幅は狭く、細長い。
    白とこげ茶色の斑模様。
    腹は黄色地に四角い黒紋が並ぶ。
    ♀の方が腹が太い。
    昼行性。
    幼虫は黄白色地に黒く崩れた四角模様。
    終齢幼虫の体長は約40mm
    葉を綴り、ハンモック状の粗い網目で体を固定して蛹化する。
    蛹は鮮やかな濃いレモンイエロー。
    前蛹の時期にアリに襲われることが多い。
    蛹化・羽化の時期は、ウメエダシャクよりも若干早い。

    近似種のトンボエダシャクとの違い
    成虫・・・腹部の黒紋が短く不規則で、黄色帯が太い。
         翅の白帯が広い。
    (トンボエダシャクでは腹の黒紋が長く規則的で、黄色帯が細い。翅の白帯が狭い。)
    幼虫・・・黒い模様は形がまばら。
    (トンボエダシャクでは明確な四角形。)
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
   ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
   学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
   みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   昆虫エクスプローラ
   廿日市市の自然観察(昆虫)
   虫ナビ

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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2020-06-11 10:08:45
サナギになる時に幼虫の外皮が残るのですね。何度か見ています。
返信する
kazuyoo60さんへ (KONASUKE)
2020-06-11 19:03:41
コメントありがとうございます。
成虫や幼虫の情報は比較的多いのですが。
蛹の情報は意外と少ないので、幼虫の抜け殻も良い手掛かりになりますね。
返信する

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