goo blog サービス終了のお知らせ 

KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

ヒカゲチョウ240615

2025年04月13日 | チョウ目
24年の画像から。
ヒカゲチョウ。
「気持ち悪い」「地味」と言われがちな本種ですが。
後翅の蛇の目紋を囲む薄紫の縁取りを見よ!
闇の中にぼうっと浮かび上がるその様を。
暗がりの中だからこそ美しいので、この画像は明度を調整していません。
RDB:
絶滅危惧ⅠB類:福岡県
絶滅危惧Ⅱ類:秋田県、新潟県、熊本県
準絶滅危惧種:青森県、山形県
その他:東京都
別名:
ナミヒカゲ
分類:
チョウ目アゲハチョウ上科タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
翅を広げた長さ:
50~60mm
前翅の長さ:
25~34mm
分布:
本州、四国、九州(北部)
平地~標高400m
成虫の見られる時期:
4~10月(年1~3化、茨城県2化)
3~4齢幼虫で冬越し
エサ:
幼虫・・・メダケ、マダケ、ゴキダケ、ヤダケ、ナリヒラダケ、シコタンチク、モウソウチク、ハチク、ナンブネマガリ、アズマネザサ、ネザサ、ミヤコザサ、クマザサ、オクヤマザサ、チマキザサ、オカメザサ、ヤヒコザサ、イワテネザサなどの葉
成虫・・・クヌギ・コナラ・カシ類・コゴメヤナギ・タブノキ、ニレ類などの樹液、ヤマグワ・カキ・イチジクなどの腐果、獣糞、動物の死体で吸汁
その他:
地色は黄褐色。
♀は♂より大型で色彩が淡く、翅型が丸みを帯びる。
♂は後翅表に黒褐色の毛束がある。
前翅裏面の前翅頂付近と後翅裏面の外縁に沿って眼状紋がある。
前翅頂の眼状紋は小さく、消失傾向。
後翅裏面の黒色線は直線的。
(クロヒカゲでは眼状紋に沿って陥入する。)
日本特産種。
クロヒカゲよりも分布が狭い。
関東地方では平地の雑木林周辺で普通に見られるが、東北地方、九州では山地に生息する。
特に東北6県、新潟県では記録が少ない。
山地では出現が遅れる。
明るい林縁にも出てくる。
夕方や曇天の日に活動が活発になる。
夏に羽化した2化の成虫は気温の高い日中にはあまり飛ばず、林内の湿った崖や地面に好んで止まる。
時に20~30頭群がることもあるという。
飛翔は比較的緩やかで、すぐに下草などに止まる。
静止時は基本的に翅を閉じる。
花で吸蜜することはまれ。
食草の葉裏に産卵する。
幼虫は1年じゅう見られる。
クロヒカゲに比べて葉の小さいメダケ類を好む。
幼虫は主として葉裏に糸を吐いて台座を作って生活する。
静止時は頭部を強く前屈している。
幼虫の食痕は、食草の先を刃物で横に切り取ったようになる。
終齢幼虫の体長は約37~40mm。
緑色で、背中に黄色で囲まれた褐色の点が並ぶ。
(無紋型もある。)
頭部、尾端とも二つに分かれる。
食草の葉裏で垂蛹となる。
幼虫・蛹とも褐色型はない。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEポケット幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
検索入門チョウ①(保育社)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編(保育社)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
芋活.com

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マユタテアカネ♀240615 | トップ | ハマダラハルカ250412 »
最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kazuyoo60)
2025-04-13 07:03:04
ヒカゲチョウの仲間ではヒメジャノメしか見ません。今年繰るかどうかも不明、個体数は少ないです。
返信する
kazuyooさんへ (KONASUKE)
2025-04-13 11:39:13
コメントありがとうございます。
ジャノメチョウ類は主に森林周辺ですからねぇ。
家の庭で見るのは難しいかもです。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

チョウ目」カテゴリの最新記事