KONASUKEの部屋

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イチモジフユナミシャク交尾20191227

2019年12月28日 | チョウ目
イチモジフユナミシャクの交尾。

11月からフユシャク類を探し始めて、ついに、ついにメスが撮れましたよ!
場所は例のトイレの外壁。
2m位の高さですかねぇ?

短い翅のミントグリーンの鮮やかなこと!
短い、と言っても、フユシャク類のメスの中では長い方。
翅が完全にない種類もあるので(チャバネフユエダシャクなど)。
このミントグリーンは、地衣類に擬態していると考えられています。

冒頭のカップルを別角度から。

フユシャク類の交尾は、メスの方が高い所にいて、メスに主導権があるようです。
そもそも、メスがオスをコーリング(臭い物質フェロモンでオスを呼び寄せる)ワケですし。
交尾中に逃げる、移動する時は、メスがオスを引きずるような状態になるそうです。
今回は逃げなかったので、確かめていません。

イチモジフユナミシャクのオスは、普通、翅を地面に平行に広げて止まりますが。
交尾の時は何故か、チョウのように翅を立てるようです。
ナミスジフユナミシャクでは、危険を感じると、立てていた翅を広げてメスを護るそうですが、本種ではどうでしょう?
今度、確かめてみたいと思います。

こっちはイチモジフユナミシャク? ナミスジフユナミシャク?
ちょっと高いところにいるので、色がハッキリしません。

いずれにしても、一晩に一度に、二つのカップルの交尾が見られたことは、僥倖でした。

イチモジフユナミシャクのデータ
分類:チョウ目シャクガ科ナミシャク亜科
大きさ:オスの前翅の長さ16~22mm、翅を広げた長さ26~34mm
    メスの体長8~10mm(前翅の長さ3~5mm)
分布:本州、九州
   平地~山地
成虫の見られる時期:12月中旬~1月下旬(山地では11月~)
※緯度・標高によって出現時期は異なります。
          卵で冬越し?
エサ:成虫・・・食べない
   幼虫・・・ハルニレ、ケヤキ、リンゴ、サクラ、ノイバラ
その他:オスの前翅は淡褐色で外横線が一直線の茶褐色で目立つ。
    メスは、羽化直後は鮮やかな緑色を帯びて黒条がある。
    20個体に1個体位の割合で全体に黒化するタイプが出る。
    自然公園や雑木林で見られる。
    終齢幼虫の体長は15~17mm
参考:みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
   日本産フユシャクWEB図鑑
   昆虫エクスプローラ

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